フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2009/02/04 Wed  18:50:25» E d i t
 スピード社会になって、トヨタ方式という無理・ムラ・無駄を徹底的に改善して行く(「無理をしない・無駄を出さない・ムラを作らない」それによって生産のコストダウンを図りましょうね!)という生産方式が流行してから数年が過ぎた。本当ならばトヨタの経営方針を盛り込んだ思想なのだらしいが、その「無理・無駄・ムラを省く」が一人歩きしてるような気がする。
  

 皮肉な事に無理・ムラ・無駄を徹底的に改善した結果、不測の事態に適切に対応するとなると労働力・・・いや、労働賃金を真っ先にカットせざるを得ないという状況に行き当たった。仕事を細分化させて熟練を要さないベルトコンベア式生産方式から人間性を取り戻すという名目で生まれたのであろうトヨタ方式は人を育てるシステムではなくて、企業に都合の良いシステムに人を当てはめて行くのに適した方法論だと私は思い続けてきた。
 実に没個人的で、つまらない世界を目指すものだと。
  
 しかし私個人の感想とはうらはらに、どこに行ってもこのシステムは礼賛されて、そのシステムの下で働いている人たちは誰も彼もイキイキと働いているのだと随分と宣伝されていた。新聞も雑誌も、あるいは知り合いの生産に関わる事業主さんたちも、目を輝かせてそれを私に伝えてくれた。
 おかげさまで私の本棚には、トヨタ方式について書かれた本が数冊並んでいる。

 折からの不景気で企業が求めていたのは確かに効率性だったし、そういう点ではトヨタ方式は時代にマッチしていたに違いない。「弊社でも導入したら、生産効率が●%上昇したよ。すげえだろ!」とかで抑えてくれればそれで良かったものの、いかにも「俺のトコでやってみてこれだけ効果が現れてんだから、オマエんトコでもやってみろよ」という感じで取引先が洗脳されて行き、私のところまで迫ってくるあの感覚が不気味だった。
 

 (この文章を書き終えて敢えてここに追記するが、私が感じていた不気味さは トヨタ方式 の真意をとらえずに、効率化のシステムだけを導入しようとした私の身の回りや新聞記事で読んだ企業や人たちの 「システムとして機能しきれていないトヨタ方式もどき」 に対するものだったのだろう。以下、トヨタ方式について誤解を含んだままの文章を展開するがご了承願いたい)


 トヨタ方式が「ある程度余裕のあった時代」を終わらせて「あそびの無い窮屈な時代」の象徴としての側面を持っているということを、数年前の私は言葉としては気付かなかったが感覚としてぼんやり感じていたのだと思う。 

 私のブログの右側にくっついてるブログパーツ「地球の名言」の中で時々、こんな言葉が出てくる。


  ムリが可能性を伸ばす。

  ムラが刺激を与える。

  ムダが豊かさを与える。

     中谷 彰宏(なかたに あきひろ)
 


 
 この言葉がブログパーツに表示された時、まさに「我が意を得たり」という感覚になった。

 「時代は、自ら窮屈な方向に自分たち自身を追い込んで行ったのだ」という言葉としてまとまることのなかった私の感覚は、私ひとりが感じていたことではないらしい。
 



 先日、仕事でこんなことがあった。

 それは土曜日の夜だった。携帯電話に本州の取引先のお得意さんから電話が来た。
 「今、相手先から連絡来たんだけど、これから荷物出せるかい?」
 時計を見れば夕方6時。
 
 「土曜日は平日」な私たちの業界だが、さすがに夕方6時はともなれば常識の範囲外だ。

 「相手先に突然言われてさ、何とかなんないかなと思って電話してんだけど」

 我が社の荷物は倉庫会社に預けていて、その倉庫は土曜日の営業は夕方4時半までだ。
 さらに、本州行きのトラック便が倉庫に集荷に来る時間は午後2~3時。
 事情を説明する。

 「ん~、誰か倉庫に残ってないかな。宅急便とかで何とかなんないかい?」

 近すぎだ。
 距離が近すぎる。不快だ。携帯電話を叩き壊したくなった。
 いくらお得意さんだと言っても、お互いの都合無視はご法度だ。

 「できることは努力しますけれど、できないことはあります。申し訳ありませんが、今回は無理です。月曜日発送が最速になります。」

 お得意さんはイラついたような悲しそうな声で「そうか~、月曜日ねぇ」とブツブツつぶやきながら電話を切った。

 さてそれをされて、電話の向こうの相手はどう思うだろう?
 その配慮が著しく欠けている。
 これがトヨタ方式を私に勧めた人たち内のひとりの姿だ。ひとりをあげつらって全体を非難することはできないだろうけれども、あまりにも身近な例だ。


 過剰在庫という無駄を省く為に余裕を持って仕入れしなかったために相手先からつつかれ、追い込まれてから相手に責任をなすりつけるかのように無理な注文をし、土曜日の夜なのに自分も相手も私にもイライラが出る。その仕事の足並みの揃わなさをムラと呼ぶのではないか?
 
 お得意さんは、私から「土曜夕方発送は無理」という相手先に対する言い訳が欲しかったのだろう。得たりや応で相手先に「無理」を伝達したに違いない。お得意さんは中間業者だから、私の会社と先方の取引先との両者の事情を的確に理解しておく必要がある。それを知って無理を承知で私に電話してきたのだろうと推察される。また、そうでなければ「長年取り引きして来て、そこまでこちらの事が分からないのか?」という信用の問題にまで発展してしまう。


 では、土曜日の夕方に「遠隔地のメーカーの荷物をできるだけ早く欲しい」という要望を出すような、お得意さんの取引先担当者の非常識極まりない発想はどこから出てくるのか?
 これがトヨタ方式至上主義で、相手も当然自分達と同じような考え方に決まっているだろうから、断られるなんて夢にも思っていないタイプの人間なのだろう。あるいは、右も左も分からないような超新米で仕事の引継ぎが失敗している場合か。

 そのどちらかしか考えられない。


 無駄を省く為に過剰在庫を持ちたくないのは分かる。
 ところが、何が無理で何がムラなのかその担当者は気付いていない。おそらく、本人達は「土曜日も日曜日も俺たちは仕事なんだぞ。トラック便が走んないなら年中無休の宅急便があるだろ?どうしてそれを使わない?」くらいの物事の考え方をしているのだろう。邪推だが。相手あっての仕事なのだという根本的な部分が欠落している。

 携帯電話やメールがいくら発達しても、肝心なコミュニケーションが全く取れていないからこういうことになる。ツールがいくら発達しても、システムがいかに立派であろうともそれを使う人間同士の距離や見識が適切でなければ「無駄発生ツール・システム」そのものだということだ。「モノ」や「金」の行き交いだけがビジネスじゃなくて、人と人とが繋がる事が仕事なんじゃないの?

 
 立派な“それなりの”数字を帳面に残したいから無駄・無理・ムラを削った結果、磨り減ったのは世の中の暖かさや相手を思いやる気持ちだったりしないか?自分達の負う「リスク」を軽減させることで、どこか立場の弱い場所にその「リスク」を負わせていただけなんじゃないか?その「リスク」というババ抜きをキレイな言葉で言い換えたら「効率」になったんじゃないか?アンタらの信じているそのシステムが世の中全てを支配してるワケじゃあるまいよ。

 私はそんな見え透いたババ、引いてあげるほど親切じゃないよ。

 そちらから見れば「仕事オセーぞ!田舎モン」だとしても、全てのシステムを捻じ曲げてまで無理を押し付けてくる先と、気持ち良い取り引きなんて続けられるわけがないでしょ。
 最初の一回目だからこの嫌な気持ちも大目に見るけどね。
 

 ・・・ま、そうやって考えを整理すればトヨタ方式が悪いわけじゃないなぁ。不完全な形でその概要だけを分かった気になって実践してるつもりになってる企業やら人たちが作り上げてる「システムとして機能しきれていないトヨタ方式もどき」が悪いんだろうな。
 (→参考:トヨタ生産方式 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)

 私の気持ちとしては 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」 なワケで。
 くらえ!とばっちり!!みたいな。
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コメント
この記事へのコメント
そういうものですか~
 いろんなセミナーをやってますよね。
 私もいろいろお誘いを受けるお年頃なのですが、よっぽど行き詰ってる問題がタイミング良くテーマになっていたりしないと行きません。

 一日中がんじがらめとは、それは大変。

 なるほど。トップの人たちだけですか。
 実情に即さない理想論では働く人たちの心をつかめないということですね。
2009/02/09 Mon 05:30:29
URL | フクフク丸:to hi_me姐 様 #oKAhFFW. Edit 
とんでもない
大金払って、大先生が来るのですから、社員一同どんなに忙しくても、一日がんじからめのセミナーですょ。


弊社の場合、洗脳されているのは、トップの人達だけですょ(笑)


皆、
右から左へ受け流すぅ~~~

2009/02/05 Thu 20:22:00
URL | hi_me #- Edit 
サイズが合わない洋服
>弊社も月一で、大金払って生産セミナーをやっておりまして、大先生が登場します。
 
 セミナーというか「洗脳」ですよね。毎月ともなると。
 出欠の選択自由はあるのでしょうか?

 普段、日常業務に追われてそんなことを考えていないトコに、もっともらしいことを吹き込まれると疑わずに受け入れてしまいますよね。
 自分の現状を考慮に入れないで誰かの知識に振り回されると足下見失いますよね。 

>無駄を無くすトヨタ話

 話題としては、とっつきやすくまとまってますし。
 
 相手を巻き込んで無駄を無くしたいのであれば、そういう説明があって、方法論を提示して、さらに話し合いがあってそれがまとまった上での話しだろうと思うのです。お互いの事情があるのですから。
 いきなり自分の都合だけで商売しようと思っても、いっときは良いかもしれませんけど、長続きは絶対しません。特に日本という社会風土ではそれこそ「無理」なのです。  

>適正在庫の算出
 もしかして、余った時でも自力で何とか始末をつけられる程度のストックが無いと緊急時に対応できないんですよね。その「何とか始末をつける自力」を見て相手は商売しますから。リスクを一方的にこちらに押し付けてくる相手とは商売したくありません。
 こんな時代だから相手を選べないというのが実際のところではありますが、それでもあまりに独りよがりな相手とは取り引きしません。
 
 トヨタみたいに下請けの下請けまで囲って、ネジ一本まで徹底的にトヨタ方式にしてしまえば話は別なんでしょうけどね。それでも下請けの下請けから潰れて行くってどういうことよ?って話ですけどね。            
 いくら素晴らしい服でも、サイズの合わない服は着られないし、無理矢理着ても窮屈で動けなくなっちゃうってことですよね。周りから見ても不恰好だし。
2009/02/05 Thu 19:09:49
URL | フクフク丸:to hi_me姐 様 #oKAhFFW. Edit 
まさに♪
弊社も月一で、大金払って生産セミナーをやっておりまして、大先生が登場します。


そして、無駄を無くすトヨタ話は、必ず出てきます(笑)


無駄は、確かに無くした方がいい。
確実に生産性は高まります。

しかし、その時に無駄を省く事だけを学び、適量在庫の算出を学ばないとフク教授の言われてるようになるかと思います。


毎回、セミナーの度に思うのは、何万人もの社員を従える会社と、たかだか100人程度の会社と同じやり方で、ハマるわけがないてぇの。


無駄は、省くべきだか、はたしてソレが無駄かどうかを判断力を学ぶべき。
2009/02/04 Wed 23:26:49
URL | hi_me #- Edit 
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