フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
05 « 2017 / 06 » 07
 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30.
--/--/-- --  --:--:--» E d i t
 » スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 *  TB: --  *  CM: --

top △ 
2008/09/15 Mon  06:20:00» E d i t
 » とおりすがり 
 連休の中日の日曜日。

 空は晴れ上がり、小春日和というよりも残暑という言葉がしっくり来る一日も夕刻。
 遠くから遊びに来ていた知り合いが帰るのを見送るために、となり町の駅まで車で送ることになった。

 夏から秋にかけての休日、我が町ととなり町をつなぐ国道は大渋滞になる。
 それを見越して早めに出発したが、やはり渋滞。
 地元を知っている人しか迂回できないような裏道へ抜け、夕日を左後方に感じながら渋滞を横目に比較的スムーズにとなり町へと向かう。

 となり町に入ると知り合いの乗る列車まで大分時間が余ったので、土産物を買いに行くことになった。これもやはり走り慣れていないと迷子になる様な小さな路地を曲がりながらショッピングモールへと向かう。

 それはもう何気なく、そう、本当に何気なくハンドルを切ったのだ。
 「まだこの小路は通ったことないから、通ってみよう~♪」といたずらっぽく言った私の言葉を、きっと知り合いは覚えていないだろう。

 車がギリギリすれ違えるくらいの小路に入り、前方に集中しながら狭い路地を運転する私に知り合いが

 「あ、ちょっと!あそこに人が倒れてるよ!」と叫ぶ。

 ??

 私の視界がとらえなかった視覚情報を、知り合いはキャッチした。
 そしてなぜかその狭い路地に良い感じの空き地があり、そこに緊急停車すると知り合いはドアを蹴破る勢いで倒れている人の所へ向かう。
 私はワンテンポ遅れて運転席から降りてそこへ向かう。

 小路の並びの長屋風の建物の玄関が外側に開き、その玄関から頭を外の方に向け、不自然に横向きに倒れている年配の女性がいた。
 知り合いと私はすぐに彼女の意識確認をする。

 どうやら息はしている。やや強めのアルコール臭がする。
 
 しばらく声を掛け続けると彼女が目を開けて我々が立っている斜め後ろ辺りを見ながら
 「あぁ・・・お迎えが着たんだね」とささやいた。
 「いや、残念ながらお迎えじゃないですよ。分かりますか?身体は動きますか?」と、軽く突っ込んでみる。
 「大丈夫。身体は・・・あれ?動かないや。」

 知り合いが長屋の隣の住人に救急車を呼ぶように話に行く。
 携帯電話を持っていても、となり町のこんな小路の住所はおろか、位置の説明などできようはずもないのだから適切な判断だと思う。

 日曜日の夕刻であることを考えると隣人が出かけていることも大いにあり得る。
 実際、隣の家の玄関ドアをノックしてもしばらくは応答が無かった。
 
 私が逆どなりの離れた一軒家に事情を説明に行こうとした時に、知り合いがノックした隣の家の扉が開いて年老いた婆さまがゆったりと姿を現した。いや、そりゃそうだ。緊急事態だと言う事を知らないのだからそれはしょうがない。

 ゆったりと出てきた婆さまは開口一番、「大屋さんなら、向こう隣の一軒家だからそっちに行ってください」みたいなことを言った。多分、この倒れている女性のところに何度か招かざる客人が訪れて、その度に隣のこの婆さまが迷惑をこうむっているのであろう。
 知り合いが事情を話すとにわかに信じられないという表情になり、「できれば救急車を呼んで欲しい」という私達の要望を完全無視して、お隣さんの様子を見に登場。
 「あらまぁ~、××さん。大丈夫?」などと、声掛けを始めた。
 
 いや、だから救急車呼べよ!

 そんな婆さまの様子を見た私は、向こう隣の一軒家の大屋さんとされる人の家のインターホンを鳴らす。間隔をあけて数度鳴らすが・・・留守なのか?しばらく鳴らし続けると、面倒臭そ~うに訝しげにこれもまた婆さんが玄関ドアを開けて出てきた。
 そりゃそうだ。日曜日の夕刻、一家団欒でご飯でも食べていた途中かもしれないし。
 「僕ら、とおりすがりの者なんスけど、お隣の××さんが玄関で倒れてるのを偶然見つけて。なにしろとおりすがりなモンだから救急車とか呼んであげらんなくて」と説明すると、その大屋の婆さんもまた状況確認に出た。

 いや・・・。救急車呼ぼうよ・・・

 って、まぁ、知らない男が来て突然そんなこと言っても信用しないか。普通。
 パニックになっても仕方ない状況だもんね。

 大屋の婆さんが現場に着いた頃、最初に出てきた隣の婆さまが救急車を手配しに行ってくれたらしい。
 私と知り合いは倒れている××さんに声を掛け続けるが、××さんは酔っているのもあるのか、その勢いで血圧の関係で倒れたのかそれとも脳内で何かが起きたのか、話ぶりはハッキリしているのだが内容が飛び飛びで混濁している。

 
 時間にして15~20分間の出来事だっただろう。
 ふと時計を見ると、知り合いの列車の出発時間が近づいていた。

 
 私達は、××さんの隣の婆さまと大屋の婆さんに事情を説明してその場を後にした。


 知り合いを送るためにとなり町に行き、連休の渋滞だったからその小路を通り、玄関のドアが開いた状態で倒れていたから発見でき、お隣さんが出かけてなかったから救急車を呼べた。

 偶然といえば偶然。必然と言えば必然。
 不思議なもんです。
 救急車が来るまで付き添えなかったのは心残りだと言えなくもないが、まぁ大丈夫だろう。

 知り合いは何とか土産を買って、何とか列車に間に合ったのだった。
 私はそれを見送ると、なんだか必要以上にグッタリして家に戻って寝たのだった。
 
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
ま、大丈夫でしょ。
 ええ。そこまで完璧に倒れたところを発見されるように必然によってお膳立てされたのですから、あの××さんは考えられるベストの状態にまで回復されたことでしょう。

 何かに引き寄せられるようにならば、どうせなら宝くじの一等および前後賞とかに引き寄せられたい今日この頃です。

 でも、両隣の人がいてくれた事が私たちには幸いでしたよ。いなかったらコレ、救急車に付き添いとかって話しになるんでしょう?きっと。
 
 知らない小路だから救急車を呼ぶ事もなかなかできないだろうし。
 「え~っと、デンコードーの近くのぉ~、ほら、あの川のほうから数えて3本目の踏切を海の方に渡ってきて、そこから2本目を左に曲がった所です」・・・って、通じるかッッゥ~(TヘT)~!!
2008/09/17 Wed 17:26:56
URL | フクフク丸:to レンゲ姐 様 #oKAhFFW. Edit 
ブクブクと
 倒れたおばさんがブクブクと泡を吹き始め、顔色が見る見るうちに青ざめて行った。
 フクフク丸は医学の知識は「ブラックジャック」「スーパードクターK」で見たのと、交通安全教室で蘇生法を教えてもらった程度しか無いが、直感的にヤバいと感じた。
 
 「助けてくださ~い! 誰か!助けてくださ~い!」

 ・・・って、「世界の中心で愛を叫ぶ」かいな!

 ミステリ好きだということは、キャッツアイ好きなのですね。マジックプレイ伊豆ダンシング~ですからね。あ、伊豆って変換されてる。

 え?そうなのですか?
 一刻者殿は安室のファンだったのですか。それはそれは・・・え?違う?分かってますって。大英帝国の近衛騎兵連隊ってヤツですね。あれ、カッコイイですもんね~。え?アーティストじゃないって?

 あぁ、じゃアレだ。あの~ほらアレ。誰?
2008/09/17 Wed 17:17:46
URL | フクフク丸:to 一刻者 殿 #oKAhFFW. Edit 
世知辛いですのぅ
 見て見ぬフリですか。
 そうなんですよ。実際「この後どうすんのよ?俺にだって都合があるんよ。関わんない方が良いかも」って選択肢はあるんですよね。

 昔、出張で都会に出た時に目の見えない人が白い杖をついて地下鉄に乗ろうとしてるのを誰も手助けしないんで「こっちですよ~」って誘導したらものすごく感謝されて照れた記憶があります。

 その時も「あぁ、大変だな。でも自分で頑張ってんだから声とか掛けない方が良いかな?」「いや、困ってる風だから声掛けよう」って迷いましたから。

 今回は命に関わりそうな状況だったので無視できませんでした。見つけた知り合いに感謝ですね。
2008/09/17 Wed 16:57:00
URL | フクフク丸:to 鍵コメ 様 #oKAhFFW. Edit 
最終審査投票開始
ブログdeフォトコンテスト管理人のカカオです。
ご応募頂きましたブログdeフォトコンテストの最終審査投票を応募ページにて開始いたしました。
http://bpc.blog14.fc2.com/blog-entry-1970.html
予備審査を通過された方も残念ながら通過できなかった方も、どうぞご自分の作品や競った方々の作品に一票を投じてあげてください。
また、皆さんのブログでも閲覧者の方に投票を呼びかけて頂ければ幸いです。
2008/09/16 Tue 02:23:56
URL | カカオ(ブログdeフォトコン) #gcB6tUME Edit 
普段はとらない行動をとって、そこにいくつかの偶然が重なって、これまた偶然に遭遇する出来事って、ホントたまにあるんですよねえ!
小説で、「まるで何かに引き寄せられるように」とか言いますけど、まさにそんな感じだよねえ・・・。

きっと全てが必然だったんでしょう。
そのお婆さんも運が良かったね。
その後どうなったか、ちょっと気になるけど。
2008/09/15 Mon 22:44:45
URL | レンゲ #CIo.SJik Edit 
へえ~。
いやあなんとも面白い話やね!
ミステリ好きな俺はワクワクしながら「次どうなるん?どうなるん?」と思いながら読ませてもらったよ~(笑)

フク丸君が疲れる気持ち解るなあ。
早く送ってあげたいし、ほっとけないし・・。

あ~それとブーツの件なんやけど、影響されたアーティストが良く履いてる(誰か想像つくね笑)んで真似してたら当たり前になってしまったという次第です(笑)
2008/09/15 Mon 21:52:50
URL | 一刻者 #- Edit 
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2008/09/15 Mon 10:44:21
| # Edit 
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://happy2you.blog6.fc2.com/tb.php/895-c70bb604
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。