フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
07 « 2017 / 08 » 09
 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.
--/--/-- --  --:--:--» E d i t
 » スポンサーサイト 
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告 *  TB: --  *  CM: --

top △ 
2008/09/08 Mon  06:51:27» E d i t
 桃太郎という童話が普遍的人気を誇っているのは、鬼が鬼らしい鬼だからに違いない。
 イメージの中で鬼は角が生えていて、必要以上に肌の色が鮮明で、カラダが大きくて力が強くて、人間の常識やルールが通用しない種族である。
 それを人間側代表(いや、桃から生まれたから人間じゃないのだろうけど)の桃太郎が、仲間を連れて征伐しに行く。
 つまり、鬼らしい鬼がいなければ鬼退治のカタルシスは生まれない。桃から生まれて普通に生活したのであれば、それはもはや物語にもなりやしない。
 
 だが鬼退治だからと言って「泣いたあかおに」の"あかおに”や"あおおに”を退治したのであれば、桃太郎は日本最大のヒールになってしまうだろう。

 生まれながらにして「鬼=怪物性」を持っている人間というのは存在する。遺伝という科学解析を超えた存在が稀に誕生する。そして、それは大概の場合において現代社会の人間性の枠の中で矯正されて封印されて行く。
 
 だがプロレスのリングの上には時として、鬼らしい鬼が覚醒することがある。
 テレビのアナウンサーはGHC王者・森嶋を「新世代の怪物」であると表現したが、まさに言いえて妙である。森嶋は怪物なのだ。
 肉体は怪物。でも、人間として育てれられ、人間を模倣してきたがために人間としてのフレームが硬く彼の怪物性を封印してきた。多くの人たちは森嶋のハートの弱さを指摘してきたが、私は試合中でも垣間見えてしまう優しさや躊躇に「泣いたあかおに」の鬼のような森嶋の悲哀と才能を逆に感じていたし、リング上でそれを取り払って自分の中の怪物を解放してくれる日を心待ちにしていた。

 今の森嶋は、そんなかつての悲哀などどこ吹く風といった感じの怪物へと変貌を遂げた。
 この世代のレスラーの存在感というポテンシャルで行けば、森嶋と全日本の諏訪魔は双璧を為すと思う。ただ、メディア戦略に長ける新日本の棚橋や中邑に人気・知名度の点では数段落ちる気がするが。それは所属団体の考え方もあるだろうから仕方ない。 


 誰がどうみても大きくて、大きいのに早くて、飛んで。さらに絶大なインパクトを伴ってその巨躯を相手にぶつけて行く。相手はもう吹っ飛ぶ、押しつぶされる、ちぎり投げられるしかない。
 目覚めてしまった怪物は彷徨う。
 己の力をセーブせずに戦える相手を探して。
 怪物はまだ人間の心で普段は抑えられている。本当は、ノーリミットで怪物を解放してみたい。それを本人も観客も望んでいる。怪物は、己の力の強大さを確認し、誇示し、さらに向上させたいのだ。
 そのためには、それを引き出してくれる強大な相手の存在が必要である。
 鬼が鬼でいられるために強い桃太郎は必要なのだ。桃太郎がいなければ、鬼はただのならず者。物語の「もう一方の主役」にもなれやしないのだから。

 
 森嶋と佐々木健介のGHCヘビー級タイトルマッチがテレビで放送されていた。

 森嶋は鬼だと思った。試合開始と同時にあの、プロレスラーらしいプロレスラー健介が真正面からぶつかって行っているのに、いともたやすく弾き飛ばした。
 まったく健介が試合をコントロールできないほどの力で振り回し、叩き、潰す。
 エプロンコーナーから場外へのパワーボムを狙った健介を145kgヒップドロップで潰した時には、鳥肌がたった。
 
 森嶋のプロレスは分かりやすい。巨体で叩く、ぶつかる、潰す。最後に投げる。とにかく、見ている方が痛くなるプロレスだ。
 そして、健介のプロレスもまた分かりやすい。鍛え上げた肉体をとめどなく相手に打ち込んで行く。

 二人のプロレスは弾け合うプロレス。衝撃が響くプロレス。届くプロレス。 
 実に激しく、実に分かりやすい。
 森嶋は健介に対して怪物を全開にし、健介は全力でそれを組み止めて弾き返そうとする。それが響き渡ってプロレスが加速して行く。

 健介は若き日より、ウォーリアーズと組ませてもらったりノートン級の怪物、あるいは橋本あたりと対戦する事で培ってきた怪物退治の戦略と技を持っていた。
 試合終盤に開いた差はその差だった。
 森嶋は確かに怪物を解放させることに成功したが、その怪物は怪物としての戦闘経験が少ない。
 かと言って、健介が余裕だったわけでもない。
 ギリギリの攻防の中で怪物退治の経験が蘇り、それがピタッとはまっただけのことなのだろう。
 だが、それをここでこのタイミングで決めて見せるところが現在の健介の素晴らしさだ。

 今の健介のプロレスは、絶対面白い。


 かくて森嶋という新世代の怪物は征伐され、健介がGHCのヘビー級ベルトを巻く事となった。番組のテロップではすでに9月27日にモハメド・ヨネと初防衛戦が組まれているらしい。「なぜ?ヨネが??」勢いも実績もパッとしないヨネが、健介との戦いで何を魅せるのか。森嶋との評価は天と地ほどにも広がってしまった今、崖っぷちのヨネがどう弾けるのか。それを健介がどう組み止めて叩き伏せるのか・・・。 


 森嶋は、まだ「怪物の芽」だと思う。
 今回みたいな試合を経験して、きっとこの先あのWWEさえも経験して、本物の怪物になって行くベースの段階でなのだろう。リング上でも三沢や小橋、健介世代と互角以上に渡り合えているということと、苦悩の果てに独自の存在感を身につけた上でファンの期待度も高まって急激に認知度も上がっていることに私は脅威を感じるのだ。
 この怪物、どこまで進化するだろう。楽しみだ。


 私、森嶋のファンになったようです。どうやら。
 
 
スポンサーサイト

テーマ:プロレス - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
自分で作った「壁」
 「若さ」なのでしょう。まぁ、自分とさほど変わらない世代のレスラーたちに向けて「若さ」を語るのも何だか妙な気分なのですが、長らくプロレスを観てきた者にしてみればこの言葉が何を示すかが見えるんですよね。

 若い世代のレスラーも、最近の若い雑誌編集者もひとつ大きな勘違いをしています。
 「王者になれば王者らしい戦い方を求められる」という勘違いを。
 若いレスラーが王座に君臨した場合に往々にして自縄自縛となってしまうのは、この勘違いからだと私は睨んでいます。

 例えばIWGPのチャンピオンはかくあるべし!とか、GHCのチャンピオンはこういう戦いをしなければならない!とか、三冠王者は歴代こうだったからこういう戦いが求められるとか、そんなものは全て幻想です。

 その時、そのリングに上がっている者で一番強いヤツが結果としてベルトを巻いている。それが自然な状態です。内容が求められるとか、試合の組み立てがどうだとか、それを超える破壊力だとか、その中のどれかが備わっていたからベルトを巻ける立場にいるのですから、それを信じて戦えば良い。
 それなのにチャンピオンになって防衛戦を行う段になると「型どおりの選手権向けの試合」を意識しすぎて、自分自身をその型に押し込めてしまって、縮こまった感じの王座戦になって酷評を食らうんですよね。

 それが野神氏の仰るところのキャリアの差の正体だと思います。いついかなる時でも、自分のファイトスタイルを貫けるということは実に難しいことで、「観客との戦い・過去の防衛戦の記憶との戦い」などを勝手に自分で自分に課してその壁の中で小さなプロレスに終始してしまっているのが若い王者なのかもしれません。

 三沢が切羽詰ったらなりふり構わず殺人エルボーを連発するように、武藤がシャイニングウィザードを連発するように、健介がノーザンライトボムを畳み掛けるように、全くプロレスとしては美しくないけれど瞬間的に強引に勝ちを掴みに行く力強さにレスラーの魅力を強く感じることが多いです。
 だから、観客に媚びるんじゃなくて自分のためにプロレスをすれば良い。そう思います。そして、それが受け入れられるから若くして王座に就けているのだということに気付いて欲しい。見ていた誰もが100点満点を出すような「おりこうさんな試合」をみたいんじゃないんだ。提示された試合を見て、見た方がどう思うかは勝手なんだから、若い王者たちはもっと自分を全開にして戦えるようになれば良い。

 まぁ、それに気付く事自体が難しいかもしれませんよね。実際、若手ヘビー級レスラーたちから数年前に感じられた「レジェンドたちがまだいてくれるから自分達の責任が軽い」という部分が最近は少なくなって、みんなが個性あるプロレスを始めて、彼らだけでもそれなりに客を呼べる段階に入って来たのはとても良い傾向だとおもいます。

 森嶋は今回、レジェンドを味わえる最後の機会だったかもしれません。何しろレジェンドが過去の経験の蓄積を自分の糧にして、良好なコンディションの中でその糧を活かせる時間はそんなに長くは無いはず・・・もっとも、そんな常識を覆すのがプロレスラーでもあるので、言い切れない部分もあるのですが・・・で、全力の佐々木健介を真正面から受け止めて、自分の中に響かせたかったという意図が見えたので、結果的に負けましたけれど良い試合だったと思います。健介は森嶋を全力で叩き潰しに行きましたけれど、森嶋は最後まで潰れなかった。つまり実力差はほとんど無いところまで森嶋がこの1年くらいの間に一気に成長したんですよね。まだ29歳。どこまで行くのでしょうか、この新世代の怪物は。
2008/09/16 Tue 06:47:22
URL | フクフク丸:to 野神 氏 #oKAhFFW. Edit 
”新世代の怪物”の前に立ちはだかった経験値
新日本では”前IWGP王者”中邑真輔が”全日本社長”にして”現日本プロレス界の稀少なカリスマ”である武藤敬司にベルトを奪われ、それに続いて”1世代前の怪物”中西学も武藤に太刀打ちできず、そして中邑の”同僚”にして”ライバル”である後藤洋央紀もまた武藤の”首”を獲る事は出来ませんでした。その最大の理由はズバリ”キャリア”だと思います。それもただの”キャリア”だけじゃなく、そこに様々な”苦難”とそれによって培った”実績”をともなった物だと思います。いくら年齢的に”限界”があっても、”体”がボロボロでもその体に刻み込まれた”経験値”によって”新世代”の攻撃を跳ね返したんですよね。

それと全く同じ事が”NOAHマット”でも起こってしまった、という事だと思います。しかし、武藤と健介では全くタイプが違います。されど、今回健介が森嶋に勝利する事が出来た理由も実は武藤と同じ事だと思います。やはり、”キャリア”による物だと思います。

仰る通り、森嶋が本当の意味で”怪物”になれたのは三沢から”GHCベルト”を奪った時に見せた非常なまでの攻撃。あの”鬼”と化した三沢をも”病院送り”にする程の”破壊”をした事によって彼は念願の”GHCベルト”を奪う事が出来たのだと思います。それ以前もアメリカの団体”ROH”の”ヘビー級王者”に君臨し20度の防衛を果たす、という記録を作り、それによって”自信”が付いたのは確かでしょう。しかし、”ホーム”のベルト”である”GHCヘビー級ベルト”を巻いて以来、若干の”余裕”が生まれたのは確かでしょうし、それに今度はベルトを”守る”立場ですから、いくら”怪物”になったつもりでも心のどこかで”焦り”が無かったとは言えないと思います。やはり、”怪物的戦い”にまだ慣れていない、という事なのでしょうか?

それに対して、今回の相手は”怪物退治のスペシャリスト”佐々木健介です。しかも、彼は”IWGP”、”三冠”に続く”三つ目のメジャータイトル制覇”が賭かったタイトルマッチですからね。負けたらしょうがないとしても勝ったらこれほどおいしい物は無い! とにかく今回の健介は”プラス思考”で戦ったのは事実でしょう。更に、健介もまたフクフク丸氏が仰った通り若い時から”怪物級”の選手と戦わされ、それによって”箔”を付けられたレスラーだと思います。まぁ、中には「長州にひいきされた。」とか言う人もいたでしょうし、新日本で”格闘技路線”を敷かれた時には彼も”スキンヘッド”にしたり”減量”したりして迷走していた時期もありました。しかし、”フリー”となって”他団体”へ上がるようになってからは”自信”が付き、気が付いたら彼もまた”レジェンド”の一員になっていた訳ですからね。

いずれにしても、森嶋と健介との間に生じた”差”とはそうした”キャリア”的部分である事はいうまでもないと思います。それに、健介は確かにギリギリの状態で戦っていたのでしょうけど、僕には少しばかり”余裕”を感じたんですよ。なんというか、やはり”キャリア”によって培われた”余裕”みたいなものは感じました。健介も本来は”不器用”で”荒削り”な選手だと思いますが、森嶋と比較すると凄く”冷静”な戦い方をしていたと思うんですよ。そう、まるで武藤が中邑や後藤と戦った時に垣間見えたのと同じような”冷静さ”と”ゆとり”みたいなものをなんとなく感じたんです。つまり、それこそ”キャリアの差”ではないでしょうか。

”新世代レスラー”が”レジェンド”と呼ばれる人達を中々超えられない最大の理由は、ズバリ”キャリア”以外の何物でもないと思います。例えば、”若い選手”の場合は”技”を出す時にも、”次”へのステップをする時にもいちいち”頭”で考えなければ動けない事が多いと思います。しかし、”ベテラン”の場合は”頭”を使わなくても体が勝手に動くんですよね。気が付いたら”次の技”に移行していたり、気が付いたら無意識の内に”切り替えし”をしていたり。こういった部分が”新世代選手”の前に立ちはだかった”最大の壁”ではないでしょうか。それを超えるには、やはりかつて森嶋が三沢に見せた”非常なまでの破壊”をしなければならないと思います。それも”肉体”のみならず”精神”をひっくるめての破壊。まぁ、実際にそれが出来そうなのは森嶋と力皇ぐらいしかいませんから、そこまでしなくてもとにかく相手のペースを大幅に崩すような”サプライズ”を起こす必要はあると思います。

とにかく、森嶋には”WWE参戦”というものもあるようですから、それで更に自信を付けてもっとももっと成長して戻ってきて欲しいですね!
2008/09/15 Mon 11:17:57
URL | スーパーpsy野神 #5FAMoxZ6 Edit 
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://happy2you.blog6.fc2.com/tb.php/888-885ebfa3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
書きたいネタがたくさんある時に限って”多忙”!、というのが本当に頭に来ている今日この頃です(悔) 今更”一週間前”の事を書くのもなん...
2008/09/14(日) 14:44:52 | コラム・de・ブログ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。