フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2008/08/18 Mon  06:36:42» E d i t
 » 嗚呼、大☆中西。 
 ロープに向かって相手の背中をドンッとおっつけて、ロープに腹を打った相手がバウンドで戻ってきた所をキャッチしてジャーマンスープレックスで投げる!

 な・・・なんじゃそりゃ??

 そう。それが 大☆中西ジャーマン なのだ。


 私は、この憎めないキャラクターを持つ、プロレスラー・中西学が大好きだ。
 外国人レスラーに引けをとらない体格とパワーを持ち、レスリングでオリンピックに出場したほどのテクニックを持つ。

 にも関わらず、ここ一番の勝負どころでその力を発揮しきれない。
 それが中西の個性とも言えるのだろう。


 北京オリンピックで賑やかな中、スポーツ紙のバトル欄もやたらと扱いが小さい中で今年の新日本プロレスのG1クライマックスも終了。他団体の選手も豪華に出場した今年の大会だが、どうやら後藤洋央紀が真壁を破って優勝したらしい。

 世間ではそうして時間が進んでいるにも関わらず、こちらでは7月21日、札幌で行われたIWGPヘビー級タイトルマッチ、武藤vs中西 がやっと放送された。

 観に行きたかった。この中西の・・・多分、いや、ほぼ確実に最後になるであろう・・・挑戦を。
 だが、出張だのなんだのと個人的に立て込んでいたこの時期、行けなかったぁ・・・くぅぅ~


 試合だが、野人・中西がいつものような野人の試合をしないで勝てるはずがないのだ。
 試合後に武藤が談話で「なぜアイツが一度もチャンピオンになったことがないんだ?」という意味の言葉を発していたが、あらためて武藤と中西の「勝負どころで勝ちをもぎ取る力」の差を見せつけた試合だった。

 多分、今も昔も中西の試合には「遊び」が足りないのだ。

 昔はそれでも良かった。勢いとスタミナの限り、ガムシャラに相手に立ち向かえばそれで良かったし、結果は伴わなくとも若手ということで期待はしてもらえるから。ところがベテランになるにつれて、プロレスラーというのは試合のコントロールというものが求められてくる。
 「ガムシャラさは若手の特権ではない」というのならば、中西は全てのプロレスの試合をぶち壊してしまう危険性を持っている。パワーもスタミナも半端じゃないから。

 要するに、中西は自分の力を持て余しているのだ。今も昔も。
 
 自分で自分をどうして良いのか分からない。だから、永田のように上手く自分を使ってくれる人間とタッグを組んでいる時や、高山のように自分と互角以上に戦える選手と出会えた時にはグッと輝きを増す。そして、それ以外の時には確かに団体の名物的な存在ではあるのだが、さほどオーラも放たない。

 余裕があるから「あそび」が生まれ、「あそび」があるから相手を支配できる。
 

 中西は自分がリング上で何を表現しているのか、どう動くべきなのかを俯瞰しながらシュミレーションしたりしないのだろう。観客にどう見られている、どう見せたいという部分が少ないのだろう。主義主張が無い、ただただ肉体の可能性をぶつけて行くだけのプロレス。

 周りを見ないから余裕がない。
 余裕が無いから遊びがない。
 ここで攻めれば楽勝だ!というタイミングで「ホーッ」とかやりながらアピールしてて、足元すくわれるようにコロッと負ける。
 余裕が無いなら空気なんか読まずにドンドン先に進めば良いのに、本当は余裕がないのに余裕なフリをするから あそび もただの 悪ふざけ にしか見えないことが多い。


 それが是か非かではなくて、中西はとにかくそういうプロレスラーなのだとこちらが受け止めるしかないのだろう。スピード感とかパワー、瞬発力などは全く申し分なく超人なのだが、全体を通して見ていると、余裕が無いのに余裕なフリをする分、鈍くさい。


 今回も、丁寧に丁寧にネックマフラーストレッチで武藤のヒザを攻めていったのは良いが、あの技が決め技になることは滅多にない。その決め技ではない技の先に、もうひとつ足を攻める技があればあるいは勝っていたかもしれない。
 アルゼンチンバックブリーカーも、その先に中西スペシャル・ヘラクレスカッターがあればこそ駆け引きと言う名の威力を増す。

 ドロップキック、スピアー。単純な技で観客をあそこまで熱くできるベテラン選手なんて本当にごく僅かだ。NOAHの三沢あたりがドロップキックしても観客は「当たり前だろ」くらいにしか思わないけれど、中西のドロップキックは観客を熱くする。
 なぜか?
 キレイでも何でもないけれど、激しく痛そうだからだ。

 チョップ一発でも観客は熱くなる。小橋のチョップとは性質が違う。健介のとも違う。中西のは連打しなくても一発で相手を破壊しそうな勢いがある。激しく痛そうなのだ。

 プロレスラーならば誰もが羨むようなその素質。
 鍛えに鍛えた者が手に入れる何か・・・以前のモノをすでに持って生まれた超人、中西学。
 一挙手一動足がプロレスラー。中西学。

 なのにチャンスを掴めない中西学。

 野人 というニックネームがあるが、まさにそれなのだろう。
 人間は、野生を克服する為に技術を磨いてきた。 野人 には 野人の力 の引き出し方というものがあるのだろう、きっと。だが、人間の世の中にあって野人はどうしても野人のままでいることは許されず、やがて人間の枠の中に自らを閉じ込め、窮屈さに雁字搦めにされて野人の力を封じられてしまった。

 武藤は、真正面から野人を受け止めなかった。
 中西の攻撃の流れを作らせなかった。これが人間の戦い方である。しかも、プロレス界最高峰の魔術師・武藤の変幻自在の戦い方である。

 ジャンケンで言えば、中西はグー。それもでっかいグーで、他のレスラーのグーなんて全部ぶっ壊すほどのドデカなグーなのだが、武藤はグーもチョキもパーも全部持っていて、どの手を使っても、他のプロレスラーよりも一回り大きい。
 武藤がグーで行けば、ジャンケンでは「あいこ」だとしてもパワーの分中西が上回る。だから、パーを出す。

 パーで包み込んで、弱った所をシャイニングウィザード連発という武藤のグーでトドメを刺す。

 この、チョキやパーを持っているということがすなわち「あそび」である。
 普通のプロレスラーでも、ベテランになってくると自分の得意分野の他にカードを増やして、そのカードの切り方を変えてくる。一直線ファイター・健介の戦いの幅が広がったように。

 中西にもその気配は見られる。しかし、実は中西にとってそれは必要ないのかもしれない。
 そうすればするほど、中西の魅力は薄れて行くような気がしないでもない。
 器用でないならば、真っ直ぐに戦えば良いのかもしれない。長州みたいに。
 勝負どころでチャンスを掴めないならば、そんなチャンスごと全部ぶっ壊せば良いのかもしれない。


 業界の雰囲気が「面白いプロレス」を目指すのであれば、ひとりくらい 「凄いプロレス」 を体現してても良いんじゃないだろうか。身体にも恵まれているんだから、それをやって行けるのは中西だけなんじゃないだろうか。


 ま、とにかく中西だ。なんだかんだ言ってみた所で、私は中西のプロレスは好きだ。

 中西が中西のまま不器用で物悲しくて、なんかちょっと安心した試合なのだった。  
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テーマ:プロレス - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
総合格闘技は前田・佐山の怨念。プロレスはプロレス。
 新日本の血塗られた歴史は他の格闘技と戦うことで築き上げられたステータス。格闘技どころか指標は「キングオブスポーツ」なのだから、全てのスポーツを超えたところにあるのがプロレスであり、それを体現したのがアントニオ猪木だったという事実。あるいは、史実。

 柔道・空手・ボクシング・・・をプロレスルールで次々撃破し、当時の世界チャンピオンをもプロレスのリングに引きずり出すほどの痛快な既成概念破りを信条としてきた猪木プロレス。


 でも、考えてみれば猪木以外に異種格闘技で目立った試合した選手はいないはずなんですね。

 
 その後、その猪木に少なからず刺激されて門を叩いた前田や佐山が異種格闘技戦を通じてプロレスとは何かを表現。この時点でもまだプロレスのリング上で行われる「異種格闘技戦」という名のプロレス。

 その刺激を経験し、もともとが格闘技志向の前田・佐山はその後別々の道を歩みながらもプロとしてお金を取れる格闘家の発掘や育成、ルール整備に躍起になる。

 猪木は従来のプロレス「=馬場の言う所の 王道 」を否定しつつも、猪木独自の色を打ち出しながらのプロレスを展開してきた。前田も佐山も観客を前にして戦いを演出するプロレスラーとしてよりも、一個人の命を賭して戦いを表現する格闘家としての我を通す事を優先する。
 それはすなわち従来のプロレスを否定した「猪木プロレス」へのさらなる否定である。

 佐山はシューティングで「投げる・打つ・極める」のルール基盤整備を行い、前田は格闘技未開発の地から「未知の強豪」を発掘するリングス・ネットワークを構築し、やがてアメリカで突如発生した「頭突き・目潰し・急所攻撃以外なんでもあり」というアルティメット大会の衝撃を受けて日本でもひとつの潮流ができる。

 そして、それを日本というマーケットに売り出す時、プロレスは格好の餌食となった。強さの代名詞だったプロレスラーたちは次々に「総合格闘技」のリングに上がり、格闘家の餌食になった。

 もはや、プロレスのリングなど必要無かった。
 K-1のリングもあるし、プロレスを食い物にしてPRIDEのリングもルールも整備されたし、格闘技を見て思う存分楽しむ事ができるルールの浸透もプロレスから吸い上げたし、何よりもスリリングな戦いはテレビの優良コンテンツとして重宝された。

 
 果たして、格闘技界は長い時間を掛けて猪木へのリベンジを成功させたのだ・・・とみるべきなのではないでしょうか。


 猪木の食い物にされて悔しい思いをして来た者達の怨念が、猪木の旗印に集まって「最強」を謳った集団をズタボロに切り裂くことでその優位性を見せ付ける格好で時代を支配するまでになった。

 そういうことですよね。

 プロレス最強 を謳って、プロレスが一番強いと言い続けて、さまざまな幻想が幻想を呼ぶ猪木を見てきた日本人の多くはプロレスが最強だと信じて疑わなかった。
 しかし、幻想を剥がされたプロレスはあまりにも脆く悲しく総合格闘技というジャンルには適合しない格闘ジャンルだった。
 
 総合格闘技に格闘技市場のシェアを奪われそうになったころ、やっと新日本は迷走を繰り返し、猪木はドラマチックに新日本のファンとレスラーたちを煽り立て、事の重大さに背を向けることができなくなって遂に新日本のレスラー達が格闘技に参戦。
 しかし、もうその頃には格闘技は成熟期を迎えていて技術は向上し、一発勝負の方程式も確立され、スター選手も登場して来ていた。

 切磋琢磨の中で「勝ち方」を研究・研鑽してきた格闘家たちと、「勝ち方」よりも「見せ方」重視で本来の強さの表現とはズレた所にいつの間にか流されていた当時の新日本のレスラーでは勝負は火を見るより明らかだった。

 勝負という次元では明らかに誰の眼から見ても不利なプロレスラー。でも、負け続けたのに高山はスターになったし、勝ったのに安田や藤田は・・・あるいは救世主とは呼ばれたが中邑も・・・プロレスファンたちからスター扱いしてもらえなかった。

 なぜか。高山は格闘家を相手にプロレスを見せたからだ。シュルトと正面から殴り合って、全盛期のサップの突進を正面から受け止めて、フライと頭を抑えて殴り合った。結果として敗れはしたがその全てが絵になるプロレスだった。
  
 中西の失敗はK-1のリングでK-1をしたこと。当たらなくてもドロップキックや逆水平を出していたならば絶対に評価は変わっていた。
 安田・藤田・石澤がプロレスファンのスターになれなかったのは、総合格闘技のリングで総合格闘技で勝ったというだけ。
 永田の失敗は、何もせずに相手に背中を向けて集中砲火を浴びたこと。
 中邑がラッキーだったのはデビューしたての新人で、プロレスファンが期待していなかった試合だったということ。

 プロレスラーなのに、ヨソのリングで新日本の選手はプロレスをしなかったからそっぽを向かれてしまった。勝つに越した事はないんだけれど、それ以上に大事な事ってあるんじゃないだろうか。それを大事にして来たのがプロレスだったんじゃないの?
 高山はちゃんと分かっていた。そして実行した。新日本の選手達はできなかった。

 私は、これが新日本が低迷した一番の原因だとおもってます。

 そして迷走の挙句、テレビゲームみたいなバカなマッチメークを乱発して失敗してIWGPの価値を落とすだけ落として、今、ユークス傘下でようやっと猪木一派と距離を置く事で、自分達の世界をもういちど見直し、丁寧に積み上げ始めた

 時間は掛かったけど悔しかった永田が牽引する事で、棚橋・真壁・中邑のレベルは飛躍的に向上し、今度はそのトップ集団にジェラシーを抱く若手集団が台頭してきて群雄割拠・・・あるいはドングリの背比べという熱い状況にはなって来ている。

 そんな中で、武藤敬司というのは、彼らがどこまで成長したのかを観客の前に映し出すリトマス試験紙の役目をしているのだと思う。
 闘魂三銃士をグッと引き上げた天龍のように。

 プロレスはプロレスの良さがあって、それは結果だけじゃない。

 だからこそ、試合も、あるいは日常生活においても全ての瞬間が次に繋がる大切な一瞬であり、その大切な一瞬を表現できるような、そういう大切な物を見ているものに気づかせてくれるような輝きを放つ存在であり続けて欲しい。

 私、プロレスファンです!
2008/08/22 Fri 06:19:23
URL | フクフク丸:to ひまわりアニキ 殿 #oKAhFFW. Edit 
その通り。言いたい事はそのまんま闘魂よどこへ!

尻切れトンボのストロングスタイル。もう時代は棚橋か中邑か真壁、ここにしか未来が見えない。

猪木イズムからの脱却か、もしくは新たな創造・・・どちらも正直「う~ん」となる。関与しようがしまいが猪木を無視してライオンマークを語れないしそこにに未来はないと思う。
26年新日本の紆余曲折を見て、一喜一憂してきましたけれども、今ほど迷走した時はなかった。いや、もっと大きな迷走はいくらでもあった。しかし、ある意味今ほどいわゆる「芯」(うねり)が見えない時はなかった。遥か昔ジャパン勢やUWFが抜けた時でも、猪木藤波がいた。彼らが戻ってきた時代はまさに、夢のカード目白押しでジュニアまで主義主張のオンパレード。名勝負が溢れていた。いろんなファンの夢がその中にありました。プロレスは今更ながら奥が深い。深すぎるゆえの迷走なのだろうか?
時代なのか。坂口体制時ドーム興行の新たな路線で黄金時代を掴んだライオンは、先に言った時代のまさに延長線上にいた。業界の雄新日本は揺るぎないものであり、核そのものであった。武藤が橋本が蝶野が藤波長州が一国を確固たるものにした。輝いていた。哲学すら感じさせた帝国新日本を誇らしくさえ思った。
そこから何かの歯車が狂いはじめた。当時の若手は今の中西世代。こんな有望なやつらがゴロゴロいる。長州現場監督はそんな彼らに自論を押し付け過ぎた様に思う。あくまでも個人の感覚にすぎないが。
大谷、石沢、中西、永田、天山、小島・・・皆、とびきりの逸材である。時代も決して悪くない。Uインターとのしのぎ合いで見た彼らは気概に満ちていた。末恐ろしい。頼もしい。どれほどの夢を見させてくれるのか、そう思った。永田は顔をパンパンに腫らしながらも姿は勝者だった。ライオンが負けるか。お前ら俺を誰だと思っているんだ!永田だぞ。
俺で十分だ。そう言っているようだった。すげーと思った。振り返ると体制の彼らに対する期待は疑う所があった。層が厚い中チャンスはなかなか遅かった。
だが海外から帰ってきた時すごかった。大物食いをやってのけた。だんだん書きながら分かってきた。
道を分けた最大の理由、「総合格闘技」。
この長州曰く「出来事」と称される魔物に揺るぎない獅子が手負いのライオンと化したとき、時代の流れをえぐられ、未来をすり替えた体制の怠慢こそ引き金になったのかもしれないと思いました。永田の涙をひっぱたいた秋山の男気は、せめてもの友への叱咤激励だったのか。牙をもがれたライオンはどうすればいいのだろう中西しかり。石沢中邑の生還をどう捉えればいいのだろう。しかし彼らは背負った。今もって謎である。土俵の違いはいい。キラー永田もいい。中西学は本来こんなもんじゃないはずなんだよね。これが現実と言われればそれまでなんだけど。あ~もどかしい世代。一点に力をテーマを感情のうねりを注げばこんな凄い素質の世代もないとも思うのにな・・・。
親日本よどこへゆく。
後藤G1おめでとう!
2008/08/21 Thu 16:43:02
URL | ひまわり #- Edit 
同意、そして闘魂論
何が足りないかと言われれば「血生臭さ」が足りないんだと思うんですよ。中西には。
 あと、人の良さがリングで出てしまう。これはプロレスラーとして彼が持っているポテンシャルを抑制してしまう大きな要因だと思いますね。

 あるいは本人は「正々堂々と勝負したい」と思っているのかもしれません。常に真正面からぶつかり合うような試合を求めて、自分の技が終わったあとは相手が立ち上がるのを待ってから次の攻撃に移る。
 そもそもが、彼の試合にはたたみ掛けという場面が少ないんですよね。
 だからチャンスを逸する。

 もう、誰を相手にしてても何やっててもそういう感じです。だから負けて欲しくないところでも簡単に負ける。「プロレスは結果よりも内容」ってそりゃ確かにそうだけど、そうなんだけど、中西は結果も求められるポジションにいるんだから、相手を壊してでも勝ちをもぎとるようなプロレスをしろよ!ってずっと前から言い続けて来たんですが、もうなんだか「今更なぁ」って感じになってきました。
 もどかしい。なんかアレです。休火山田上 みたいな。田上はアレでも噴火した時にはガッって行けるけど、中西には噴火する瞬間がない。

 永田は総合のリングに上がって恥かいて、IWGPを何度防衛してもその時はファンに認めてもらえなくてその後もなんだかいろいろやったけど、その後棚橋・中邑の踏み台になれって言われた時に激昂して人前で臆面も無く悔し涙を流してから「ナガラー」と呼ばれる熱烈なファンが付いた。

 心底溢れるような感情が爆発したプロレスができないと、新日本のエースにはなれない。技術とかパワーとかテクニックじゃなくて、感情表現。

 だから、武藤は新日本の屋台骨を背負うエースになれなかったし、蝶野はアウトローでいるしかなかった。やっぱり猪木を継ぐ者は橋本だった。
 闘魂とは「魂」である。
 戦いを通じて「魂」を表現するから闘魂である。

 橋本は猪木の刺客・小川に連敗し、新日本を去った。敗れる事・・・それもまた闘魂。
 そこから闘魂不在が始まって、闘魂の分流から派生してきた高山とか鈴木みのるに良いように闘魂をかっぱらわれてしまった。
 
 闘魂の系譜が途絶えてしまったから、新しい闘魂を育む為に試行錯誤し、ファンが激減した時期もあった。闘魂は今、どこにあるのか?と問われたら、かろうじて永田にあるのだと私は答えたい。その永田さえも不運の病気(怪我?と表現すべきか??)に襲われた。

 背負いたくなくても、背負わねばならない団体の宿命というものがあるはずなんだ。中西はそういうものを背負うべき立場にありながら、そういう意識や責任感や悲壮感みたいなものを全く感じない。
 だから、物足りないんだ。

 中邑は総合に出て行って、ライオンマークのプロレスを背負って闘った。柴田だってもう縁は切れて久しいけどライオンマークを背負って噛ませ犬のようなポジションに立たされてる。ライオンマークは今でも格闘技ファンにも認知されているシンボルステータスなんだ。彼らは彼らなりに「背負って立つ気概」を持った立派な男たちだ。
 プロレスラーとしての技術的には半人前でも、スピリットは一人前で、感情をプロレスで表現できるようなったとき、彼らは超一流になるだろう。

 中西になくて、天山にもなくて、小島にもない。そういう大きなドラマを見ていない。だから、小手先でごちゃごちゃやっているようにしか見えない。背負わないのなら、自分のためにひたすら突き抜ければ良い。なのに、それもできずに中途半端に観客を煽るプロレスをする。「オラ、エー!」「いっちゃうぞ、バカヤロー!」「ホーッ!」

 さかのぼれば藤波は気概があったが猪木のオーラに消され、長州は反発し、前田は対抗し、武藤はそれを嫌って、蝶野はそうなる前にカラダがイカれて、橋本はそれを持ったまま果し合いに負けた。

 闘魂の系譜は新たに紡がれるべきで、橋本の側にいた大谷や田中にそれを感じるのは当然といえば当然のこと。しかし、じゃあ大谷がゼロワンで誰かにそれを伝えているか?と問われれば、姿勢は伝えているけれども実力が伴っていないように見える。

 悪役レスラーが悪役に徹することができたプロフェッショナルの時代を駆け抜けられた猪木は実力ももちろん抜群だったのだろうけれど、それ以上に幸運だったのだと思う。
  
 闘魂よ・・・どこへ行く?
2008/08/21 Thu 06:17:17
URL | フクフク丸:to ひまわりアニキ 様 #oKAhFFW. Edit 
乗り越えるべき壁
 普通の人間の中でも並外れたのがレスラーで、さらにその中でも規格外なのが中西ですよね。
 ただ、日本人レスラーとして規格外だというだけで、外国人レスラーを含めて考えるとあのくらいのポテンシャルのレスラーはたくさんいるのが実情ですよね。外国人のパワーに無尽蔵のスタミナをプラスしたのが中西。
 何か・・・見ているものに夢を持たせてくれるのが中西なんですよね。

 私は、ズバリ5分でも中西は勝てないと思います。

 5分で勝てるのであれば、試合形式が30分1本でも時間無制限でも5分以内で終わらせれば済むという話ではないでしょうか。
 秒殺したって構わないアルティメットクラッシュルールでも結局はあまりクラッシュできませんでしたから・・・。

 中西は一発一発が強烈なのに、フィニッシュにつなげるための必勝パターンが相変わらず無いんですよね。
 武藤戦でもマッケンローで足を狙って、レッグマフラー、もうひとつギブアップにつなげられる技があれば勝てたのに。ヤングライオンの専売特許の逆エビ固めや逆片エビ固めとかでも中西ならばものすごい必殺技になるのだと思うのですが。

 アルゼンチンバックブリーカー→ヘラクレスカッターが破られた先に何かを考えないと・・・で 大☆中西ジャーマン なのでしょうけれども・・・。

 リーグ戦とかで丸め込みに弱いのは愛嬌だとしても、もっと破壊的にわがままに自分の怪力を活かしたプロレスを展開してほしいものです。
 
 それにしても。
 それにしてもですよ。

 IWGPが終わった途端に、火祭りだのG1だので負けすぎですよね。
 いえ、IWGPの話さえ無かった時期にゼロワンで田中に負けた時には、もう、ガッカリしてしまいましたよ。
 いえ、田中の凄さは認めるんですけどね。ジュニアの体格のレスラーに正面からぶつかられて負けるなよ~と。

 結局、行くべき時に行けないのは「野人」を解放しきれないのと、状況判断に著しく疎いという中西らしさに原因があるのだと思います。
2008/08/20 Wed 17:04:18
URL | フクフク丸:to 野神 氏 #oKAhFFW. Edit 
おもしろいです。
 中西は「さんまのからくりテレビ」で視聴者悩み相談みたいなのやってました。
 面白いから良いんだけど、「いや、中西、プロレスでもうちょっと頑張ろうよ・・・」とは思ってましたが。

  ドロップキックはドッゴーン!って感じ。なんかもう、他のレスラーと違うの。逆水平チョップは バキッ! って感じ。バチーンって皮膚を切り裂く系じゃなくて、相手の胸の骨を折るような感じ。

 とにかく、見た目で規格外なんです。

 なんかそのうち雑誌とかテレビとかで見かける機会があったら中西を探してみてください。面白いですよ。

 う・・わぁ~。NWAって・・・マニアックな。
 ウォリアーズの方よりもNWAを見ていたとは・・・・

 フレアーの試合を若い頃から受け入れられる人は相当なプロレス通ですね。あれ、私、大嫌いだったもん。今は理解してスゲェんだなぁ~って思ってます。
 
 ハーリー・レイスにダスティ・ローデス。エリック兄弟。私がプロレスを見始めた頃に新日本プロレスのリングに上がっていた選手達がわんさか。

 ケビンは不遇の死を遂げるエリック兄弟の中で唯一生き残って牧場経営しているらしいです。
2008/08/20 Wed 06:56:51
URL | フクフク丸:to mar 様 #oKAhFFW. Edit 
オリンピック特別仕様
>オリンピックで甲子園も新聞の隅に追いやれてしまいました。

 大きなお祭りですからね。

 何だか、家族の絆を殊更に取り上げる半面で、試合内容や競技、それに掛ける思いや何かを一切無視してメダル獲得数がどうだとこうだとか、国際舞台で活躍する自分達の代表選手が上手く行かなかったのに向けて「情け無い」とまで発言し出す始末。

 なんか変な報道だと感じてます。
 ホーッ!
2008/08/20 Wed 06:41:58
URL | フクフク丸:to 鍵コメ 様 #oKAhFFW. Edit 
ケビンフォンエリック懐かしいなあ。ケリーとのコンビで新日マットに上がった時は眩しかったのを覚えている。タックリーグに参加したよな気がする。鉄の爪の遺伝子達はやはり呪われている一族なのだろうか。

ウォリアーズは恐かった。こんなのに勝てる訳ねえと言う程の圧倒的インパクト!だった。

ところで中西!お前はいったい誰のつもりだ。
天下の中西じゃなかったのか?お前が初めてG1を制した時のスポーツ新聞の表紙を今でも覚えているよ。かなり嬉しかったのだ。
まさに中西時代の到来を感じたよ。

お前は中西のくせに何でチャンピオンになれないんだ!いやはっきり言わせてもらおうか、中西世代の罪は先に出たエリックやウォリアーズのような意識を持てなかった事だ。
技術と熱い闘い。そうしたのは長州かもしれないが、殻を破りきれない世代。常識を打破できない世代。煮え切らない世代。もっと大きい個性と常識打破とプロフェッショナル意識。それはブロディやテリーやホーガンみたいな明らかなスターには成り得ないのだと思う。
力だけじゃない熱き魂を見せてくれ。感動とは?
大谷はいい。彼が掻き回さないと風がおきない。田中もいい。秋山はいいけど話題性に欠ける。大森が秋山に噛みつけば面白い。永田天山お前らの世代の罪は殻を破りきらない事だと思う。
テーマがもっと大きなうねりになってほしい。

長州が藤波に噛み付いたように。世代が猪木達から明日をもぎ取ろうとしたように。橋本や武藤や蝶野や小橋や三沢が時代の移り代わりに対応したように、ある者は貫き通し、ある者は時代に挑み、またある者は新たな道を作った。すこぶるやっちまえ。何かが足りないなんてもう言ってられないいい加減。真壁達の方が中西世代達よりよっぽどかっこいいと思う。
秘めたる気持ちの違いに思うな。みんな凄いのに熱い闘いもしてるのに、何かが足りなく感じるんだ。
落ち込んでる暇はねえ。
ぶち壊せ~お前らすげ~はずなんだからよ~。

わかる?(笑)
2008/08/19 Tue 16:05:21
URL | ひまわり #- Edit 
中西ルールを作るべし!
ご無沙汰しています。中西は、やはり”普通のプロレスラー”とは違うんだと思います、いい意味でも悪い意味でも。だから、”頑丈な肉体”、”パワー”、そして”スタミナ”を有していても、”普通のプロレスルール”ではチャンスを掴めないんだと思います。やはり、最低でも”20分”はあるプロレスの試合時間では、中西には長すぎるのかもしれません。その分、相手の選手に”余裕”を与えてしまいます。特に、武藤、蝶野、それからリック・フレアーみたいな選手は、試合が長ければ長いほど”遊び”が作れるレスラーです。しかし、中西にはそれが出来ないし、更にそんな中西は僕は求めたくありません。その時点で”中西”が”中西”ではなくなるからです。

であれば、中西のようなレスラーに合わせた”ルール”を作ればいい! ”5分1本勝負”のトーナメントを余興がてらに行ってみてはいかがでしょうか? そうなれば、中西は断然有利だと思います。はっきり言って”優勝最有力候補”と言っても過言ではないと思います。彼は、極めて”アマレス選手”に近いプロレスラーなんだと思います。思えば、スティーブ・ウィリアムスもまた中西と”同タイプ”のレスラーだと思います。

”レスリング”と名が付いていても、”アマレス”と”プロレス”では全く”別”の競技と考えるべきなのでしょう。”アマレス”は基本的に”体”が資本です。しかし、”プロレス”は”体”だけではなく”頭”も資本なんですよね。特に、新日本の場合は”アマレス的要素”をある程度崩していって、そこに”別の格闘技(柔道、空手等)”の要素を付加させたスタイルですから”アマレスオンリー”でやってきた人には結構”不利”なんだと思います。新日本で”アマレス出身”で大成した人はそうはいません。長州の場合は、むしろそれによって”挫折”を味わい、”ライバル”藤波に対する”嫉妬心”を持った事で自力で這い上がってきた訳ですからね。しかし、中西の場合は、そういった”挫折感”も”嫉妬心”もあまり感じていないのでしょう。彼は変な所に”余裕”を持っているようにも思えます。

とにかく、中西は決して”弱いレスラー”ではありません。むしろ、その”逆”です! しかし、今の”プロレスルール”では中西に不利なのも事実です! ですから、たまには中西に有利な”ルール”の大会を考えてあげるのもありだと思いますが、いかがでしょうか?
2008/08/18 Mon 19:47:32
URL | スーパーpsy野神 #5FAMoxZ6 Edit 
面白そうな人ですね(^-^)
もう長い間プロレスを見ていないので、中西氏のことも知らないのですが、フクフク丸さんの話を読んでいると、面白そうな人ですね。

> ここで攻めれば楽勝だ!というタイミングで「ホーッ」とかやりながらアピールしてて、足元すくわれるようにコロッと負ける。
> スピード感とかパワー、瞬発力などは全く申し分なく超人なのだが、全体を通して見ていると、余裕が無いのに余裕なフリをする分、鈍くさい。

この部分を読んでいると可笑しくなって、親しみを感じました(笑)。
でも、ドロップキックとチョップだけで観客がわくというのは、相当凄い音がするんだろうなあと思いました。

フクフク丸さんの以前の記事で、リック・フレアーの話を少し書いておられたような気がするんですが、前にそれを拝見したとき、妙に嬉しかったのを思い出しました。
小学生か中学生の頃、NWAの試合などを放送していた夜中?のプロレス番組をよく見ていたんですが、リック・フレアーの試合は、少し胡散臭くて芝居がかった所が好きでした。

ケビン・フォン・エリックのほうが好きだったんですが、あまり放送されることがなくて…。
その頃、日本のプロレスでは、ロードウォリアーズが大流行していたと思います。
2008/08/18 Mon 19:37:46
URL | mar #.ihqtHQ2 Edit 
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2008/08/18 Mon 09:04:45
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今年4月27日、大阪府立体育館において中邑真輔を破り”IWGPヘビー級王座”を奪取し、今月21日に札幌・月寒アルファコードドームに...
2008/08/18(月) 19:48:23 | コラム・de・ブログ
ただいま戻って参りました! 本来なら昨日戻るはずだったのが・・・久留米~福岡間で”集中豪雨”のため鹿児島本線がストップしたため、結...
2008/08/18(月) 19:48:45 | コラム・de・ブログ
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