フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2008/05/22 Thu  06:30:31» E d i t

 朝青龍が先に蹲踞し、気迫充分で琴欧洲の手元を睨みつける。
 対して琴欧洲、腰にタメを作らずに蹲踞。
 「あ、この腰の高さでは、朝青龍にもぐられて手玉に取られる」

 と思った瞬間、琴欧洲の「待った」
 私は、唸った。
 自分の間合いで立てない時、相手の気合をはぐらかすためにも 一呼吸 置くという手段は卑怯でも何でもない。勝負の世界、そしてそれは作法としてどうとかいうことではなくて、ルールが認めている戦闘手段のひとつなのだから。

 仕切り直し。
 やはり朝青龍が先に蹲踞、手を付く。
 琴欧洲は、ググッと腰を落として低く構えて、立合い。

 低い位置から踏み込んで体全体で突き上げるように当たる。
 右上手を取り出し投げで崩し、左前褌(マエミツ)も引く。

 ここで一端、もう一度ヒザを曲げて腰を落としてタメをつくる。

 両の腕(カイナ)に力を込めれば、朝青龍といえどももう抵抗の手段はない。
 あの朝青龍の腰が浮き、琴欧洲は見事な相撲で白星を手に入れた。






 平成20年・大相撲・夏場所11日目(両国国技館)が終わって、全勝は大関・琴欧洲。1敗で横綱・白鵬、2敗で横綱・朝青龍と前頭5枚目・豊ノ島が追うという優勝争いの展開。

 その星勘定云々よりも、琴欧洲の相撲が抜群に良い。
 これまでと変わった。
 2005年終盤、彼が大関に昇進した頃は弾けるような若さがあった。でっかい体でレスリングタックルみたいな低い当たりからゴンッと相手を勝ちあげて、マワシ取って一気に押せば大概の相手は勢いで持って行けた。
 その相撲は勢いで横綱を掴めるような素晴らしい相撲だった。

 が、2006年1月場所、大関昇進と共に右ひざを怪我してしまい、その場所に強行出場したものだから悪化させてしまい、ヒザが痛くて曲がらない腰が落ちない腰高で上半身だけで相撲をとるスタイルになってしまい、勝ち越しラインを行ったり来たりを繰り返して2年が過ぎた。

 これは皮肉でも何でもなくて本心で思うから書くが、下半身が万全じゃなくて上半身で振り回すスタイルでここまで大関を張って来たというのは、怪力力士の証拠だと思う。大器の証明だと思う。 
 


 長いこと相撲を見てきて相撲については一家言もニ家言もあるオジサンたちに「今まで見てきた中で一番強かった力士は誰ですか?」と質問すると、まぁ一番には各々の時代の横綱を挙げるのはさておき、話の流れで必ず上位にランクインされる共通の意外な名前に毎度驚かされる。
 若貴時代、大関だった 貴ノ浪だ。

 背が高くて、腕が長い・・・フトコロが深い。
 腰が高いのに、相手がもぐって来る上からマワシをつかんで寄って行く。

 相撲のセオリーが通用しない化けモンだ!
 当時、曙とか武蔵丸を相手にしても遜色ない巨体で、マワシ引いた時の強さはハンパじゃなかったからね。
 あんな化けモンにどうやって勝つのか、不思議だったよ。
 デカくて頭から当たっても来ないから引いても落ちてくれないし。

 ・・・と、回顧される。それと同時に異口同音で

 「あんな強いのに横綱になれなかったのは、稽古不足だね」という言葉がついてくる。
 
 もし、腰を落として相手の機先を制すようにマワシを引く事ができて、先に自分の攻めやすい「型」に持って行くことができたのであれば、若貴時代は来なかったかもしれない。とまで言う人もいるくらいだ。
 
 当時、相手の力を吸収するかのような、のらりくらりとした相撲を取る貴ノ浪は、私が応援していた武蔵丸の天敵だった。そういう感情もあって「気合の入らない相撲取ってるなぁ~」とか思っていたのだが、今にして思えば気合入ってない相撲で勝ち続けている凄さが実感できる。
 なるほど。強い力士だったんだなぁ~。  


 つまり。
 その“強い力士”に琴欧洲が重なるのだ。
 上背があって、懐が深く、握力がある。相手を圧倒する圧力もある。
 そういう“強い力士”が低く当たって自分の「型」に先になって攻めるようになると、どれだけ凄いことになるか?という見果てぬ夢を、琴欧洲に見せて欲しいと心底興奮しながら期待している私がいる。

 そんな 夢の片鱗 が今場所、垣間見えているから興奮するのだろう。


 琴欧洲は3月場所、腕の怪我で途中休場。
 心が折れて「ブルガリアに帰りたい」とこぼす事も何度もあったらしい。
 親方は「成績が悪いうちは帰さない」と断固としてこれを突っぱね続け、落ち込む琴欧洲を励ます為に後援会の方が、巨人の原監督と対談の席をもうけてくれたらしい。
 勝負の場に立つ者として響き合うものがあったのか、原監督のアドバイスを琴欧洲は素直に聞き入れたのだそうで。

 「もっと体力をつけると良い」→毎日ドンブリ5杯の飯。5杯目をチーズ丼にしたり、牛乳ごはんにして流し込む。→先場所より15kgアップ!
 「下半身を強化すると良い」→丹念に四股を踏む。

 その後、立合いの修正と小兵力士との稽古によって腰を低く、それでいて頭が落ちない姿勢を身につけて来たのだという。
 
 デカくて、低くて、長くて、強い・・・

 その上で、立合いや取り組みにおける自分の間合いを確実に掴んで来ている。
 勢い任せじゃない強さ が今の琴欧洲からは、滲み出ているッッッ!!「今場所は、自然とカラダが動く」それが、一番素晴らしい状態だッッッ!!!
 これに昨日の朝青龍戦で「俺の相撲はこれでいい!」という確信も持ったはず。

  
 今場所、琴欧洲最大の鬼門は 安馬 だろう。素早く動き回る小兵の安馬に落ち着いて対処し、勝てたら、近いうちに横綱を巻く琴欧洲が見られるに違いない。


 あ~、なんてワクワクするんだろう!!私、こんなに琴欧洲を好きだったなんて、自分でも気付いてませんでした。
 大きな夢を見せてくれ!!



 あ、そういえば、「素質の良さを活かしきれなかった未完の大器」として貴ノ浪と並び称されるのが、“山形の種馬(いろんな噂から勝手に命名)”琴ノ若。そして、琴ノ若は現・佐渡ヶ嶽親方・・・すなわち、琴欧洲の親方。

 見果てぬ夢のつづきを、見せてくれる逸材に出会えたんだねぇ。
 


 
 本日、横綱・白鵬戦。
 これから、白鵬と琴欧洲は後に「名勝負」と謳われるような相撲を繰り広げて行くような予感。
 白鵬の左足首の故障がどう響くか?
 琴欧洲はプレッシャーに潰されないか?
 私は、今の琴欧洲ならば白鵬にも 勝つ と思います。



 朝青龍は・・・気持ちのバランスが崩れて荒れた相撲になりそうですね~今日の相手は千代大海ですし・・・気持ち良い突っ張り合いが見たいですが、もしかしたら、気持ちが切れて千代大海の引き落としとかでバッタリ行ってしまうかも・・・
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テーマ:大相撲 - ジャンル:スポーツ

コメント
この記事へのコメント
14日目、取り戻した「自分の相撲」、手に入れた優勝
 14日目 安馬戦。
 立ち合い、低い安馬よりもさらに低い位置から張りながら当たって、一気に圧力かけて苦し紛れに背中を向けて一か八かの投げ技にくる安馬を送り倒し!

 緊急来日した父・ステファンさんが見守る中で優勝したその事実も然ることながら、ニガテな安馬に「自分の相撲」で完勝したことが琴欧洲のあの心からの笑顔につながったのだと思う。

 力は存分にある。
 心とは「平常心で自分の相撲を取る事」だとしたら、そのキッカケは昨日の安馬戦で見つけたと思う。
 技は、結果におごらずに「自分の相撲を取り続けるために鍛錬を続ける」ことでより一層、磨かれて行くだろう。

 
 ・・・あの、笑顔。
 私も、本当に嬉しくなった。
2008/05/25 Sun 05:53:37
URL | フクフク丸:夢の続き #oKAhFFW. Edit 
その後の琴欧洲
 12日目、やはり白鵬には勝ちました。
 見事な心理戦と作戦勝ち。立合い当たって左に回って・・・白鵬はあの左手がまわしに届くとは思っていなかったでしょう。
 長いから届くんですよね。
 しかも、握力も強いから外れない。
 
 13日目。
 琴欧洲の表情に初優勝への気負いは感じられなかったものの、待った2回は前日自らが白鵬に仕掛けた心理戦をそのままやり返された形。
 やはりニガテ意識なのか立合いが合わずに安美錦に完敗。
 いくら長くて低くて強くても、一歩前に踏み込む勇気とタイミングを潰されてしまえばそれは使えないというお手本みたいな相撲を安美錦が取ってくれました。
 もし、立ち遅れても一歩前に踏み込んでいたら・・・先場所まで琴欧洲を語る際に当たり前に使われていた、その「もし」を今場所は実践してきただけに、前に出た結果負けてしまったというのと、一歩も前に出ることなく完敗してしまったというのでは印象が違いますねぇ・・・。

 これを、朝青龍や白鵬みたいに緊張の糸が切れたみたく引きずらなきゃ良いんですが・・・
 自分の相撲を取れなかったというのは尾を引きますからねぇ・・・良い意味で吹っ切って、前に出る相撲で本日の安馬戦に臨んで自分の相撲を取り戻してほしい所です。優勝がほしいからと言って小手先の勝負に走っては、長い目で見たときに良くありません。

 「自分の相撲を取るだけ。」その言葉どおりにやれば今日の相撲に勝っても負けても、必ず結果はついて来ますから。
2008/05/24 Sat 07:57:21
URL | フクフク丸:夢の続き #oKAhFFW. Edit 
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