フクフク丸のあずましいblog
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2008/01/14 Mon  04:55:19» E d i t
 » 共感と圧倒~ボクシング 
 遅ればせながら1月10日(木)に行われたボクシングWタイトルマッチの放送を見た感想です。


 例えばプロボクシングでも大相撲でも何でもそうなのだけれど、日本人・・・に限った事ではなく世界共通だと思うんだけど・・・が応援したくなるタイプというのは、自分より一枚上の相手に対して必死の形相で遮二無二立ち向かって行く攻撃型の選手だと思う。困難に対して自分の限界を超えた力で立ち向かって行く姿に自分を投影させやすいから共感を呼ぶのだろう。

 それに対してどちらかと言うと、技術が前に来て相手を倒さずに試合を支配する事で判定勝ちを狙ったり、相撲で言うと当たる前に引いて勝ちを拾ううようなスタイルはなかなか好まれない。ボクシングで言えば「倒しに行った末に倒せなかった」のではなくて「最初から判定狙い」というプランだって戦略的に問題ないのだが、ハッキリした白黒がつかない気がして面白くないから「こんなのアマチュアの試合じゃん」という言い方をされてしまう。観客全員がその技術や戦略を理解できるほどその競技に詳しいとは限らないのだから。そういう技巧派の選手というのは、大概人気がない。
 
 
 さて、先日日テレで放送されていた「プロボクシングWBA・WBCバンタム級タイトルマッチ」を録画してやっと見た。日テレのプロボクシングのサブタイトルが「THE REAL」(=ホンモノ)とされているのは、無論TBSの亀田報道を痛烈に皮肉ったものであることは間違いない。試合までの煽りを必要以上に長く取って視聴者を煽って、試合そのものは大した印象に残らない。印象に残ったのはボクシングそのものよりも次男の反則くらいなもので。
 多くのボクシング関係者およびボクシングファンは亀田家の言動およびTBSの報道の仕方に対して憤っていながらも、事実上は衰退した日本ボクシング界に久しぶりに話題性を持ってファンを開拓・牽引してくれるかもしれないアイドルたちの出現をありがたくも思っていたはず。
 まぁ、化けの皮は見事に剥がされてしまって、今となっては恐ろしいほどに亀田を見かけることも少なくなりましたけど。

 そういう「化けの皮」に対して「THE REAL」であると。

 亀田三兄弟だけが人生の色んな物を背負ってリングに上がってるワケじゃない。みんなそれぞれに背負ってきた人生があって、それが見ている自分と比較すればどうだとかそういうのは確かに応援したくなる要素かもしれないけれど、実際はリングには全然関係ないし生き様がファイトスタイルと完全一致するとも限らない。
 ただただ自分が勝つために努力・研鑽して来た者同士が純粋にぶつかり合う様子を見て、何かを感じてくれ!それがREALである。と。

 
 ①WBAバンタム級
  

王者:ウラディミール・シドレンコ(ウクライナ)vs世界4位:池原信遂(大阪帝拳ジム)



 直進、真っ向打ち合いスタイルの池原。まさに、まさに日本人好みのファイトスタイル!!
 序盤はKOパンチを持っている池原が真っ直ぐ突っ込んで手数を出して行くのを、「ミニ・タイソン」というニックネームを持つほどアゴのガードが固いシドレンコが時計回りに回避しながらジャブを当てて様子見。
 
 前に出て来る相手をさらさらとかわしてロープやコーナーを背負うことなく見事に池原をリングで泳がせているシドレンコのポジショニングに唸る。

 中盤、常に前に出て来る池原に対してシドレンコ打ち合いの構え。
 肩をつけての押し合い、上下の打ち分け、頭をつけての打ち合い。
 観客からは「ノブト」コールの大声援!!シドレンコが見事なのだ。

 それだけの接近戦でありながら、クリンチがない。ブンブン振り回してくる池原に対して的確にディフェンスし、パンチを急所に当ててくるシドレンコ。シドレンコが「引かない王者像」を見せ付けて有効打で池原を圧倒。池原も倒れずに踏ん張って前に出続ける。

 お互いの意地が噛み合った熱い試合はシドレンコの判定勝ち王座防衛。
 

 ②WBCバンタム級
  王者:長谷川穂積(神戸・真正) vs 同級1位:シモーネ・マルドロット(イタリア)

 長谷川は「日本のエース」と呼ばれていたが、確かにこの時代の日本人チャンピオンとしては群を抜いたボクサーだと思う。
 持ち味は鋭い動きと美しいKO。自分から攻めることで倒せるし、カウンター狙いもできる理想的なKOアーティスト。

 昨年、前に所属していたジムと対立した経緯もあり、8ヶ月ぶりの防衛戦。

 マルドロットは左右スイッチヒッター。さすがトップコンデンター。スピード・パンチ・スタミナ・バランス・インサイドワークと申し分ない。しかし、その全てにおいて長谷川が一枚上回っていて、マルドロッドが勝機を見出すとしたらブランク開けの王者の試合感が戻る前の早いラウンドでの仕掛けだったろう。

 果たして、2ラウンド終盤で長谷川は右瞼をカット。流血戦を強いられる。
 長いブランクの末に「自分に求められているKOで勝つ試合」「アメリカ・ラスベガスで通用するような試合内容」を目指していた長谷川は、勝ちに行く試合から負けないようにする戦い方へと序盤でのプラン変更を余儀なくされる。プロレスと違って、ボクシングでは流血が続けば試合は止められてTKOあるいはそのラウンドまでのポイント判定になってしまう。

 右瞼への攻撃をできるだけ避けつつ、右目に入ってくる血が視界を狭める中で戦わざるを得ない。が、中盤から打ち合いが始まる。マルドロットは貪欲に中に入ってくる。上手いのはパンチの連打の中に入ってくるバッティング・エルボー。しかし、長谷川は大降りのパンチでバランスを崩したりしたものの徐々に自分のリズムを取り戻し、終盤には前でかわすディフェンスも披露。

 「そこにいる!」と相手が認識する動体視力とそこを打ち抜くまでに要する反射神経・運動神経は鍛え上げられたボクサーならば常人の数倍だろう。ましてや相手は世界1位にランキングされている男である。
 しかし、長谷川はマルドロットの 認識 をあざ笑うが如くすでに別な場所にいる。ダッキング・ウィービング・スウェーで幻影を作り出すと、マルドロットは至近距離で長谷川を捕獲できないのだ。
 
 世界1位とチャンピオン・王様の差は歴然としていた!!

 こんな動きを持った日本人チャンプというのは過去に存在しただろうか?華麗・流麗そして圧倒。

 最終ラウンドで大量ポイントリードの中で激しい打ち合いに臨んだのは長谷川のボクシングに対する意地と誇りだったのだろう。
 試合後、マルドロットは外国人選手としては珍しく敗戦して号泣していた。
 多分、負けた悔しさもそれはあったであろうけれど、世界にはこんな凄いボクサーがいたんだ!という感動と、世界ランキング1位の自分が「最高の自分」に仕上げて来たのに圧倒されたレベルの差への驚愕ゆえの号泣だっただろう。

 長谷川のボクシングは技術に気持ちと破壊力が乗っかった、圧倒的・理想的なプロフェッショナルのボクシングだと思う。欧米人に体格で劣る日本人が彼らに対抗するために必要なのは根性と技術であるという時代を経て、日本ボクシング界に現れた、人生論ではなくて ボクシングの技量 で観客を惹きつける事ができるプロボクサー。

 日本のエースと呼ばれる所以を存分に見せつけた試合だった。
 長谷川、凄い!
  
  
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テーマ:ボクシング - ジャンル:スポーツ

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