フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2007/11/24 Sat  04:38:55» E d i t
 » 着火点 go 2 sleep 
 KENTAが go 2 sleep(相手をファイヤーマンズキャリーで担ぎ上げて前方に落としながらヒザを相手の顔面に向けて突き立てる荒技) を初公開したのは、3年前の「KENTA蹴撃七番勝負」の第5戦、三沢戦だった(と記憶している)。

 あの技を初めて見たときの戦慄は忘れない。
 小さなKENTAが、重たい三沢をひょいと担ぎ上げて何をするかと思いきや、前に放り出して落ちてくる三沢のアゴにドゴ~ン!っと左ヒザを叩き込んだ!!!
 
 な・・・なんてパワーだ!!

 「ぁぁ~三沢、死んだ」と思った。(結果は、そこから三沢が鬼になってKENTAを叩き潰したのだが)
 もともとトンパチな感じがあって、丸藤とのタッグ屋からシングルプレーヤーに変貌するために組まれた七番勝負だったのだが、KENTAを象徴するかのような力・バランス・カッコ良さ・ヤンチャさが混ざった新技に、相手を(しかも団体の屋台骨とも言える選手を)潰すかもしれない危険技を仕掛けていく「覚悟」も持ち合わせている若武者ぶりにものすごい可能性を感じたものだった。


 実際、その後今に至るまでのKENTAの活躍は目覚しい。


 一般的に有名レスラーが使用する新しい技という物は、少し時間が経過すると他の団体のレスラーが技の名称を変更したりして使い始めるものだが、この go 2 sleep の第二の使い手は現れない。
 それほど馬力と絶妙なタイミングを要する、かつて潮崎のアゴを砕いたように相手にとってはもちろん危険極まりなく、また100kgを超える人間が落下してくるのを一点で突き上げるという動作は自らのヒザおよび軸足への負担を考えるだけでも本人にとってもリスクの高い技だと言える。
 それゆえにジャストミートした時にはまさに一撃必殺のプロレス技と言えるだろう。

 インパクト絶大なオリジナルな決め技を持ち、それにこだわるレスラーが私は好きだ。
 KENTAがまさにそれだ。

 KENTAが三沢に挑戦する試合というと、あの時が脳裏に浮かぶ。それほどインパクトが強すぎる試合だった。
 蹴撃七番勝負以降、シングルプレイヤーとしてもメキメキと頭角を現したKENTAは、今やNOAHの看板レスラーのひとりとなっている。
 





 さて、そのKENTAがアメリカのプロレス団体・ROHのニューヨーク大会で三沢の持つGHCヘビー級王座に挑戦した。

 KENTAはこの数年間、アメリカと日本を往来する中でアメリカでも着実に知名度・人気を上げていた。一方で三沢はと言えば、日本ではすでにプロレスファンの中では神にも等しい存在になっているが、ROHには初上陸。日本のプロレスに尊敬と憧れの眼差しを抱く、アメリカの熱狂的ファンたちはこれを大大大ミサワコールで歓迎!
 一昔・・・いや、二昔前の日本のプロレスファンの感覚で言えば「スタン・ハンセンとダイナマイト・キッドがヘビーのベルト賭けて試合する」みたいな感覚だったのだろう。
 試合は、客席を大興奮・大熱狂の渦に巻き込む大熱戦となった。

 ・・・とは言うものの、しかし。

 結果を知っていて雑誌のレポートも読んでいて、それを数週遅れのビデオで見ていた私は、詳細を知っているとか試合の裏舞台を知っているとかを抜きにして、三沢とKENTAが作り出す世界に没頭できなかった。


 ただ真っ直ぐに三沢に突っかかるKENTA。それを突っ返す三沢。 
 確かに分かりやすい。分かりやすいのだが、何かが足りない。

 しばらく見ていて気づいた。いつもの生意気なKENTAじゃないのだ。三沢をリスペクトする観客の心情に煽られたのか、あるいはアメリカではベビーフェイスの役柄なのか、いつも日本でやっているような相手の心情を逆なでするような不遜な行為が全くない。その不敵さで相手をヒートアップさせて、さらにその上で技の応酬をし、ギリギリのプロレスを展開するのがKENTAのプロレスなのに。
 
 ただただ、技の応酬のみで体格に勝る三沢が押し勝ったような試合になってしまった。

 思えば、三沢とKENTAは似ているかもしれない。

 互いに、絶対に攻略不可能とも思えるような自分より大きな相手に必死で立ち向かって行く姿がファンからの熱狂的な支持を生み、過激なプロレスをしながらも絶対的ベビーフェイスの位置付けに立っている。
 三沢は相手に何かを仕掛けられない限りは自分から相手を叩き潰す事はしないレスラーだし、自分よりも小さな相手と戦うときには何ともやりにくそうなシチュエーションになってしまう。・・・追い込まれてリミッターが外れると誰に対しても躊躇なく「鬼」が発動するが・・・その鬼がどんなに残虐非道なプロレスをしようともファンはそれを認知してしまっている。
 
 三沢は悪者になる事ができないスーパーヒーローなのだ。

 KENTAもまた然り。どんなに相手を挑発しても先輩レスラーに楯突いても、小さい者が大きい者に立ち向かって行く姿や後輩がパッとしない先輩を叱咤する姿に罵声は起こらない。むしろ思惑通りに相手の感情や、普段見ることのできない「本気」の顔を引き出すことに成功して歓声が起こるくらいだ。

 お互いに「立ち向かう姿が絵になるレスラー」同士であり、KENTAのキャラが日本のそれとは幾分違って、挑発をしない真っ直ぐキャラだったから真っ直ぐすぎて体格負けして、さらに三沢の「鬼」も今回は発動せず、キレイなプロレスではあったけれどもいささか強引なフィニッシュの変形エメラルドフロージョンといい、心に何も引っ掛かる事なく通り過ぎて行ってしまったように感じる。

 唐突に組まれたシングルマッチ。
 三沢がサモア・ジョーとの防衛戦で勝利したからGHCヘビーのタイトルマッチになったが、このカードは何の煽りもナシで海外で組まれるにはいささかもったいないような気がする。

 日本での再戦を期待している。

 テーマのない試合でも必ずテーマを残すような試合をするKENTAだが、本来の「立ち向かう姿」で輝けるカードはNOAH内ではもはや限られてくる。
 それほどまでにKENTAは強くなってしまったのだ。最近では後輩を潰す「ふてぶてしいKENTA」も出してインパクトを残すが、やっぱりKENTAには立ち向かう姿が似合う。

 KENTAと相性良く噛み合うことができる対戦相手は・・・秋山・斎藤・杉浦・高山。あとは、意外と本田多聞とも噛み合ったり。あ、ヨネに・・・モリシもか。結局、トップ戦線にKENTAあり!になったということだ。






 現在のNOAHのプロレスのレベル・クオリティーは極めて高いと感じる。
 全日本・四天王プロレスを煮詰めて純度を上げて行ったのだからそれは当然の帰結なのかもしれない。
 
 しかしクオリティーが高くなりすぎて、観客側の目が肥えたというかある種の飽和感・・・高いレベルでの停滞感・・・を感じてしまうのだ。天辺に来ているという安定。そしてこれ以上は望めないのではないのだろうか?という不安。そういったものがNOAHの会場を支配しているような気がする。

 四天王時代にも試合後には「いや、この戦いよりも凄いモノは絶対に出て来るワケがない」という達成と恍惚による飽和感が常に付きまとっていた。しかし、試合は毎回毎回観客側の想像のキャパをぶち破り、塗り替えることによって確固たるブランドを築き上げた。
 
 その頃の雰囲気に似ている。良い意味でも、悪い意味でも安定している。
 安心して見に行ける反面、波乱が無くてワクワク感に欠けるようにも受け取られる。
 

 この飽和感に点火、大爆発させる選手こそが次世代を牽引するだろうし、それが着実に迫っている空気も感じる。

 頑張れ!KENTA世代。


 種火 は、中堅選手や若手の中にも、メインやセミではない前座の中頃の試合にもあると思う。

 全日本時代の 「悪役商会」 のような物があっても良いだろうし、今、新日本で真壁がやっているように、観客を引っ掻き回すような試合があっても良い。なんなら、それを外国人にやらせてみたって良いんじゃないだろうか?
 観客の期待を「大きく裏切る」事ができて会場の雰囲気を盛り上げる事ができる中堅選手が今、一番求められていると思うのだ。
  

 中堅選手・前座試合はメインやセミが興行を締めてくれる安心感のもと、もっと破天荒なことをできる立ち位置だ。そこに居座って大ブレイクして名物になる選手がいたって良い。
 中堅・若手選手達よ!安定した空気に油を注ぎ、火をつけろ!

 自分たちのために組まれたシリーズ以外の状況で、雑誌の紙面を奪うような目を引き続けるような「名物」を作り、興行にメリハリをつけるのだ! 

 格闘技隆盛の中、頑張って「プロレス」の牙城をずっと守り続けてきた団体だからこそ、飽和なんかに負けるな!!もっともっと全員一丸となってプロレスを考えれば、できることは多い。
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テーマ:プロレス - ジャンル:スポーツ

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