フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2009/04/20 Mon  06:48:16» E d i t
 » “豪”の翼は世界の翼! 
 月寒アルファコートドームにプロレスを見に行ってきた。

 今回のシリーズはグローバルタッグリーグだが、この日のメインは秋山vs潮崎のGHCヘビー級タイトルマッチ。
 地上波テレビ放送が終了してから初のGHCヘビーのタイトルマッチであり、アメリカで大きく飛躍して返ってきた“NOAH次代の希望”潮崎豪が挑戦者だということもあり、「王者・秋山がどう戦うか?」よりも「潮崎がもしかしたら時代の扉をこじ開けるのではないか?」という期待感に満ちたムードが会場内に充満していた。



 潮崎はいろんな意味で「小橋建太の正統継承者」ということになるのだろう。

 デビューしたての頃から小橋的なプロレスをしてきたし、実際、体つきから使う技まで「オレンジクラッシュ」あるいは「青春の握り拳」だった若かりし日の小橋にそっくりだ。

 潮崎の前には小橋がいたという点に於いて、観客からの期待値は相当高い所に設定されてしまってはいるが、その期待に背かないような「順調な成長」を見せ続けている。

 「順調な成長」・・・これが実は厄介者だったりする。

 小橋はデビュー時点から強大な壁に何度も何度も阻まれて、その都度全力で立ち向かって跳ね返されて、その悔しさをバネに精進に精進を重ねるドラマをファンと一緒に作り上げて来た。それは、もちろん我々の見えない部分での努力が肉体の変化となって現れたり、技の破壊力の増大だとか、「目に見えないところでの努力」が「目に見える形でまざまざと反映されてきた」ことによるのだが、それ以上にリング上での小橋の「苛烈なる表情」によって我々が魂ごと揺さぶられてきたからに他ならないのだ。

 潮崎は「順調な成長」に阻まれて、本来ならば恐らく小橋の魅力の80%以上を占めているのであろう「感情の迸り」が色薄い。
 いや、迸ってはいるのだろうけれども「小橋建太の正統継承者」という目で見ると全く物足りない。

 ファンが腹の底から「うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお!!!」と意識を超えた部分から魂がビートしちゃって、思わず叫んじゃってるような感覚を呼び起こせない。

 ゆえに、まだだ。



 潮崎の逆水平チョップはおそらく、小橋が病気してさらに肘を手術したりを繰り返している今となってはNOAHで一番だ。新日本の中西が怪力で打ち込む逆水平も驚異だが、柔軟性と美しさ、破壊力・音・さらにフォーム・・・潮崎の逆水平はおそらく現時点で日本一の逆水平だろう。
 潮崎の逆水平は 馳浩 の逆水平によく似ている。腕をピンと伸ばして、さらにもうひと伸びしてから相手の胸を打ち抜くそれは、小橋のチョップとは似て非なるものだ。そして、しなり具合や当たり具合では馳の数段上を行っている。


 この逆水平チョップは長らく小橋の代名詞的な技だったし、なにしろ佐々木健介との東京ドームでの一騎討ちの逆水平チョップのラリーだけで試合をしてしまったというプロレスは、これまで数々の名勝負が語り継がれてきたプロレスの歴史に対しても堂々と文字通り「胸を張って」誇れる近代プロレスの伝説にさえなっている。
 
 小橋の以前は天龍の代名詞で、小橋は天龍との直接対決で「チョップで胸板を切り裂いて流血させる」という前代未聞・驚天動地のプロレスを見せて「逆水平=小橋」を完全に己のものとした。
 

 私は確信した。潮崎の逆水平は、世界の翼となる。プロレスの未来を乗せて飛ぶ「世界の翼」に。


 この日のタイトルマッチ。
 試合会場のあちこちで、NOAHのレスラーたちが視察に来ていた。
 他のレスラーたちが見に来る試合=ガチ という暗黙の了解は今でも「プロレス都市伝説」のままだが、とにかくそういう試合になる予感はビリビリと伝わってきた。
 
 試合序盤、潮崎のレスリングテクニックを秋山が鮮やかに切り返して行く。観客は秋山の圧倒的なグラウンドテクニックを固唾を飲んで見守る。やがて潮崎は逆水平チョップで完全に秋山を圧倒し始めた。今まで散々、小橋のチョップを受け止めてきた秋山が「打ってみろ」と突き出す胸に伸びのあるチョップを叩き込むと、あの秋山が踏ん張り切れずにぶっ飛ぶほどだった。

 とにかく、潮崎は攻めて攻めて攻めまくった・・・いや、秋山が引き出して引き出して引き出しまくったと言った方が的を得てるだろう。

 攻めて攻めて攻めまくる潮崎の猛攻に、試合中盤までは圧倒的に「潮崎が時代を変えてしまう!」というムードが会場内には蔓延していた。
 大技の攻防も確かにあったが、試合の焦点は「世界の翼」=潮崎の右腕 だった。

 場外での展開の中で伸びのある逆水平を連打で放つ潮崎に押されて押されて・・・一瞬、目の前から秋山が消えた・・・その時に、潮崎が叩いたのは鉄柱!!
 秋山はやられながらもちゃんと空間を制圧しながら戦っている、このインサイドワーク。

 秋山の胸を貫く勢いで放たれた「世界の翼」は強烈な音を立てて鉄柱に激突。一気呵成に攻め立ててきた潮崎は失速するものの、それでも逆水平を打ち込んで行く。


 そう!それがいい!!それがベスト!!

 
 腕が利かなくなっても、チョップを打ち込む。
 どんなに相手が倒れなくてもグーパンチに走らない。
 愚直に愚直に「その姿勢」を崩すことなく、ひたすらに。真摯に。


 そして失速した「世界の翼を」秋山は容赦なく文字通り「もぎ取り」にかかる。
 打ち込んできた遅いチョップを捕まえて、脇固めの要領で腕をねじあげながら永田式アームバーの、手首とか指まで完全逆関節で捉えたバージョンで絞り上げる。

 女性の観客の悲鳴が聞こえる。

 ロープに逃れる潮崎。ブレイクの後、それでも「世界の翼」で立ち向かう。


 世界の翼が放つ、もうひとつの大技! それは助走なしのラリアット。
 小橋のそれが「剛腕」と称されるのであれば、潮崎のは「豪」腕とでも表現すればいい。おそらく、小橋の方がねじ伏せるパワーは上だが、潮崎の方がバネが発達していてカチ上げる感じでヒットするので、当たった瞬間のインパクトでは小橋に近いものを感じる。


 が。


 秋山は徹底的に「世界の翼」を自信ごと砕きにかかる。


 跳ね返した ・・・ のだ。

 それを。

 「豪」腕ラリアットを。


 アゴを突き出して、ショートレンジで突き刺さってくる潮崎の腕を真っ向からノーガードで受け止めて、気合い一発!跳ね返してしまった!!
 
 
 唖然とした。

 ラリアットの切り返しは何種類も見てきたし、ラリアットを打ち込まれても倒れないのもよく見かけるが、跳ね返すというのはなかなかない。

 秋山はそうして無言で問いかける 「オマエ ノ チカラ ハ ソノテイド ナノカ?」

 
 プロレスとはリング上の戦いの中で無言で交わされる対話をキャッチできるかどうかによって、楽しみかたが全く違ってくる。それは言葉ではないから、もちろん、見ている人が千差万別で受け取るしかない。今回の秋山のプロレスからは「オマエ ハ モット タカク トベ」というエールが聞こえてきた。
  
 
 チキンウイングアームロックで羽をもがれても、腕十字で翼を折られても、フロントネックロックで半分落とされかけても、潮崎は立ち向かって行った。
 大技も連発した。
 あわや!の場面も作った。
 そう。普段は優等生の仮面の下に隠れている素顔の、野性味溢れる潮崎豪が諦めないで秋山という強大な壁に立ち向かう!!そう、その目だ!その顔だ!!それがファンの魂を揺さぶりかける!!あちこちからうねりが起こり始める。
 
 うぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!

 潮崎に足りなかったものは完全に補完されていた!
 秋山がそれを引き出した。
 
 
 

 試合時間20~25分の間は、観客席は「新しい時代が開く瞬間を目撃できそうな高揚感」に包まれていた。

 しかし。


 タイトルマッチで25分を超える時間帯を戦う経験値の差が悲しくも若い挑戦者の肉体も心も打ち砕いて行く。

 勝負をかけにきた潮崎のラリアットを膝で迎撃すると、秋山トップロープから潮崎の後頭部へのダイビングエルボー!若い挑戦者を完全に叩き潰す構えだ。
 一気呵成のエクスプロイダー。そして、スターネスダストα。
 
 潮崎という新しい力が、もうすぐそこまで来ているのを実感できた。
 しかし、秋山のいるトップレスラーという世界のまだまだ扉を叩いたに過ぎない。


 試合後に秋山がマイクで一言 「潮崎、何度でもやるぞ!」 と言ったこれは、潮崎は間違いなく世界の翼なんだから、そういう舞台を何度も何度も経験させることで大きく飛べ!というエールだった。

 豪の翼は世界の翼。

 もっともっと目立つ場所で、誰かに押し上げられるのや引き上げてもらうのを待つんじゃなくて、自分の力で高く飛べ!!目の色変えて、ファンと一体となった魂のビートをしっかり掴んで必ず自分のモノにして、強く羽ばたけ!!豪!!!
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テーマ:プロレス - ジャンル:スポーツ

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