フクフク丸のあずましいblog
あずましい=快適、すごしやすい  アナタの「心の元気」を引き出す   「漢方薬」に私はなりたい。
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2009/02/17 Tue  06:40:22» E d i t
 » 気がつけば夢の途中③ 
 「僕、すごく不安なんですよ。」

 私より一回り年下の趣味のラグビーの後輩が、専門学校を出て社会に出る事になった。 




 私の今回のこの文章にはここまで決定的に欠けている視点がある。
 12年前の自分が気付かなかったし、意識していたとしても軽くしかしていなかったから敢えてその部分に触れずに書いてきたのだ。

 それは、親への報恩という視点。
 あるいは、身の回りの全ての人たちへの感謝という視点。

 私は、今でこそ恩に報いることや、抱えきれない幸福を周囲に分け回すということを意識しながら生きているが、若い時分には自分のことばかりで手いっぱいだったというのが偽らざる現実だ。その自分のことでさえもよく分かっていなかったというのが真実だ。

 これを ガキ と呼ぶのだろう。
 それ以外に呼び名が見つからない。



 
 金髪のロン毛を後ろで束ねたその後輩の、鼻と耳のピアスが居酒屋の照明を凝縮して弾いた。


 私は耳を疑った。

 
 「僕は、ずっと親に迷惑かけてばかりでした。いや、ケンカしたとかそういうことじゃないです。高校もずっとラグビー続けてて、お金ばっかりかかって。専門学校にも行かせてもらって、(遠隔地から出てきているので)一人暮らしまでさせてもらって。」

 その後輩はラグビーではちょっと名の通った大学から引き抜きが来るほどラガーマンとしての資質に恵まれた中で、自分自身が天狗になってしまうことを酷く恐れていたと告白した。
 天狗になって、世の中が見えなくなって親や仲間が自分から離れて行くのが凄く怖いことなんだと言った。

 「僕は、この(専門学校で身につけた技能の)世界でのし上がって、親にお返しするんです。僕と仲間だってことをみんなに誇りに思ってもらえるように、頑張ります。僕もみんなを誇りに思います。挫けそうになったら、泣きを入れるんでその時は応援してください。」



 誇らしいと思った。
 感動した。
 こういうヤツと知り合えて、本当に良かったと思った。
 自分が30過ぎてやっと実感したことを、20そこそこのヤツが言葉にしてるんだから。

 後輩が言ったことで改めて自分を省みるキッカケにもなったし、この「気がつけば夢の途中」は彼の真っ直ぐな気持ちに対する現時点での私なりの答えだ。

 これからもずっと大切にしたい縁だ。


 その後輩が私に言った。

 「丸さんたちのように仕事もされて、家族もいてっていう、そういうのを普通だよって顔でやっていること自体が僕にとっての憧れなんですよ。今は、僕はまだ社会にも出ていなくて一人モンですから、バカやってても許される。僕たちの世代なんて全然分かってないヤツばっかりなんですよ。ずっとバカやってても社会が許してくれると思ってる。こんな事言っても、通用しないですもん。」


 ・・・そりゃそうだろう。それ、私たちの世代でも分かんない人は分かんないよ。

 社会の一員として、認められる存在に憧れるんだよな。
 でも、焦んなくても良いと思う。人はそれぞれ、だから咲き方だってそれぞれ。パッと咲いて散るヤツもいれば、遅く咲いて長持ちするヤツもいる。もちろん、早く咲いてずっと咲いてるヤツもいる。多くの人の目に届かない場所でこっそりと、しかし、誰かの胸に焼きつくように咲いている花だってある。 



 いずれにしても、自分の花を咲かせるのは自分だと思うけれど、咲かせてくれるのは周囲だと思う。
 

 親は土壌、仲間は栄養、陽射しがあって、水がある。
 その全てに感謝することをその若さで気付いているオマエならば、大輪を咲かせられると確信できる。だから、頑張ろうな。
 俺も、オマエが誇れるような先輩でありたいと心から思ったよ。 

 



 「気がつけば夢の途中」

 大学出たってガキのままだった私が、周囲に支えられて一端の生活を送ってて、それを今度は「憧れ」だと言ってくれる後輩が現れて、そいつの心に何がしかの色をきっと私は落としたのだろう。
 俺が落とした色は、オマエの中にあるたくさんの色と混ぜ合わせて、他の誰のものでもないオマエだけの色を作り出せばいい。

 俺もそうして 俺色 をこれからも作っていくよ。
 

 今も、よく分からないままの遮二無二だけど目指すものはあの頃よりもずっと明確で、鮮明で、私は何度も転びながら痛さで立ち止まって、しばらく止まって、引き返して、何度も立ち上がって、何度も何度もたくさんの誰かに助けられながら、支えられながら歩いてきた。傷だらけ。だけど、ちゃんとカサブタになるし跡は残って教訓として生きているけど、この先を歩む上で支障になるような傷はない。

 みんなそうして大きな循環の中で生きて行くんだと思う。

 私は、後輩に言われて気がついた。
 「憧れ」と呼ばれる存在になっていたんだな。
 気がつけば、夢の途中。


 さぁ、一緒に歩いて行こう。




 希望よりも不安が圧倒的に多い今の時代。人生の新たな道を歩み出そうとする若者達に、いつか何かが少しでも伝わるならば、こんなに嬉しいことはない。

  
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コメント
この記事へのコメント
それぞれの
 やっぱ、自分の歩んできた道が正解だった・・・せめて「間違ってなかった」と思いながら人は生きて行きたいものなんだと思うんです。だから、年上とか年下とか関係なく、自分の存在が受け入れられて認められた時、すごく嬉しい。

 少なくとも自分の人生に於いてはその正解を決めるのは自分で良いし、誰かが「それは違うよ」って言うんならその人にとっては違うんだろうし、それはそれで良いんだと思ってます。それはそれとして、自分が正解だと思ってるものを誰かに肯定してもらえた時の喜びは何物にも変えがたい。

 だから何かを得られなかった分、それを得た人を羨むよりも「何か別のものを得ている自分」を誇りに思えたらそれが素晴らしいことだと私は思ってます。少なくとも欲しければガムシャラに手を伸ばすくらいのことはしてれば後悔せずに済むような気はしてます。失敗しても笑い話にしてしまえれば、肩の力を抜いて生きて行ける様な気はします。
 
 私にとって大切なのは「私」という存在・時間を共有してくれる仲間の存在であり、私の延長に仲間がいて、仲間の輪の中で私が生きているという感覚です。
 
 ま、キレイ事ですがね。そういうことを真正面から言い放ってる変なオッサンが一人くらいいても良いじゃん。とか、そういう感じで若者と付き合ってます。
2009/02/19 Thu 06:24:10
URL | フクフク丸:to hi_me姐 様 #oKAhFFW. Edit 
耳が痛い
普通に結婚し、子育てをしてる。

それだけでも、立派な事。


とても、耳が痛い。


独身で、子供を産む事を放棄した私には。


チ-ムワ-クを大切にしているスポーツの先輩後輩ならではの会話ですね。
なかなか、思っていても先輩に対して、そのような言葉を発することは、ないでしょう。


また、
教授が、言いやすい関係を築いていたのでしょう。


花を咲かせよう。

自分にとっての『花』が、何がに気付く事が、大切なのでは。

他人にとっては、何でも無い事でも、自分が『花』だと思えば、それが幸せだし、人生だと思う。


もしかしたら、咲いているのに、気付かないでいるかもしれない。

死んでいく時に、咲かせられたなぁ~と実感したいものです。
それまでは、いつまでも7分咲き。
2009/02/17 Tue 12:40:24
URL | hi_me #- Edit 
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